おたまじゃくしを飼う!
~おたまじゃくしがカエルになるまで~
田んぼに囲まれた田舎で生まれ育った私には、非常に馴染みのある生き物『おたまじゃくし』。子どもと近所を散歩中、出会う『おたまじゃくし』は数知れず‥初夏は、カエルの大合唱が気になって眠れないほどです。
とても身近な『おたまじゃくし』ですが、一体どれくらいでカエルになるのかな?何を食べているのかな?と疑問に思ったので調べてみました。
みなさんもそんな疑問をもったら、実際に飼って育ててみましょう♫
『おたまじゃくし』の生態と飼い方についてご紹介します!
『おたまじゃくし』って?いつカエルになる?
皆さんご存知かと思いますが、おたまじゃくしとはカエルの幼生、つまりカエルの卵が孵化した状態を言います。
胴体は球体に近く、四肢はなく、尾が発達しており、池や水田などの淡水域でよく見られます。
卵からおたまじゃくしがかえるのは、産卵後5〜10日ぐらいです。
そこからおたまじゃくしとして生活する期間は、カエルの種類によっても異なりますが、約1〜2か月です。
低い温度が続いたり、エサが足りなかったりすると、成長が遅れます。
そのため、稀に、おたまじゃくしのままで冬を越し、翌年にカエルへと成長を遂げるものもいます。
おたまじゃくしの飼育方法
おたまじゃくしは、飼育に当たってのポイントをしっかり押さえておけば、比較的飼育が楽な生き物です。
一番のポイントは、『おたまじゃくしから』から『カエル』への変態を見逃さないことです。
準備するもの
- プラスチックケースや水槽
- 水(カルキ抜きしたもの)
- 水草や藻
- 流木や石
- 砂利
まず、飼育ケースを用意しましょう。
水槽のような適当なケースがなければ、大き目の桶でも構いません。
おたまじゃくしは逃げたりしないので、フタをする必要はありませんが、外敵から守るのであれば、フタ付きケースが望ましいです。最終的には、フタがないとカエルになった時に逃げだします。
また、あまり大きくない水槽に多量のおたまじゃくしを入れてしまうと、自然淘汰の力が作用して、共食いを始めたり、弱ってしまうこともあるので、十分気を付けましょう。
水は、カルキ抜きしたものを使用します。
水道水に含まれているカルキ(塩素)は、小さな生物にとって害になるため、カルキを抜いた水を用意しましょう。
カルキを抜く方法としては、「汲み置き」するのが一般的です。バケツなどに水道水を入れ、日当たりの良いところに一日置いておくだけ!とても簡単ですね。
すぐに水が必要な場合は、ペットショップやホームセンターなどで塩素中和剤を購入しましょう。
カルキを抜いた水を水深5~10cm程度(浅めでOK!)入れ、その中に砂利、水草、流木などを配置します。
直射日光を避け、比較的暖かい場所に水槽を置いておきましょう。直射日光を避ければ、屋外でも飼育は可能です。
水は4~5日に一度とりかえるようにします。水をこまめに取り換えるため、掃除の手間になることも考えて、砂利はお好みで入れましょう。
カエルになると肺呼吸を始めるので、溺れないように流木や石を入れておきます。
おたまじゃくしの餌、カエルの餌
田んぼにいるおたまじゃくしは、藻や葉についている微生物を食べています。
おたまじゃくしは基本的に雑食で、パンやごはん、煮干し、ほうれん草なども与えれば食べますが、金魚やメダカの餌をあげると、水槽が汚れにくいのでおすすめです。
食べ残しがあると水槽が汚れるので、一回にあげる餌の量は少なめにし、一日2回は餌を与えましょう。
カエルになると、ハエやコオロギなどの虫を食べるようになるので、カエルへと変態を始めたら、少しずつ虫を与えてみましょう。
おたまじゃくしの両前足が出始めると、急速にカエルへと変態するので、その間は餌をお休みしても大丈夫です。
おわりに
小さくて可愛らしく、なんと言っても手頃な「おたまじゃくし」さんたち。
色んなものを食べるし、よく動くし、邪魔にならないし、小さいお子さんが初めて飼う生き物としてもおすすめですが、カエルになってからも飼い続ける場合は、改めて飼育方法を調べてくださいね。