八幡太郎源義家(みなもとのよしいえ)の六男、義隆(よしたか)が「千代代々に保っていけ」と賜った言葉に由来して千代保になったと言われている千代保稲荷神社。
現在では、おちょぼさんの愛称で親しまれていますね。
お千代保稲荷は、日本三大稲荷に入るほど有名で、商売繁盛、家内安全などにご利益があると言われているので、自営業の方や、給料をアップさせたい人たちが、お参りした際に名刺を残していくことでも名物になっています。
普段の様子や人混みがピークとなる初詣の様子も紹介していくので、お出かけ前の参考してくださいね。
おちょぼ稲荷へのアクセス方法
観光バスで参拝する人がいる程の人気がある神社ですが、岐阜県海津市平田町というアクセスが不便な場所にあります。
電車・バスでのアクセス
新幹線
最寄り駅の岐阜羽島駅に着いたら、タクシー(約15分)で行くか、バスに乗るかのどちらかになります。タクシーの方が楽ですよ。
名鉄電車でのアクセス
名鉄名古屋本線「笠松駅」より名鉄竹鼻線・羽島線にて「新羽島駅」にて下車
徒歩で岐阜羽島駅へ
岐阜羽島駅より、海津市コミュニティバス「海津羽島線」に乗車
「お千代保稲荷」にて下車
車でのアクセス
名神高速道路「岐阜羽島IC」から車で約15分、「大垣IC」から車で約15です。
参道入口は、「東口大鳥居」と「南口大鳥居」がありますが、お千代保稲荷神社へは「東口大鳥居」からの方が近いです。
岐阜羽島ICからは、農免農道を南へ行き、水郷ハナミズキ街道を通り「者結」の交差点を右折するルートで行くと、東口大鳥居側に行くことができます。
おちょぼ稲荷の無料・有料駐車場
千代保稲荷の鳥居が近づいてくると、道路の両脇にたくさんの駐車場が見えます。
東口側と南口側に、それぞれ無料駐車場と有料駐車場があります。
平日は、無料駐車場に止めることも簡単ですが、土曜、日曜、休日等は、時間帯によっては無料駐車場を利用するために待ち時間が発生することもあります。
有料駐車場
おちょぼ稲荷には、たくさんの有料駐車場があります。
通常シーズンは、駐車する場所を選ばなければ直ぐに車を停めることができます。
料金は、通常時は300円ですが、初詣時期には500円になることもあります。
基本料金は前払いで、もらった領収書は駐車場を出るまで捨てないでくださいね。
料金を支払ったら外からわかるように、ダッシュボードの上に領収書を置いておくと良いですよ。
[体験談]初詣のおちょぼ稲荷の混雑具合は半端ない
初詣の時期など特に混み合う時期には、臨時駐車場も用意されることもあります。
月末月初は、縁日などを目的に来る方もいらっしゃるようで、駐車場はとても混み合います。
初詣の1月1日、新年を迎えた深夜は特に混み合います。
長良川を越えたあたりの水郷ハナミズキ街道から「者結」の交差点を過ぎ千代保稲荷の駐車場まで大渋滞が発生します。
全然車が進まないので、覚悟をして参拝に出かけてくださいね。(通常10分もあれば行けるところを2時間以上かけて行きました)
千代保神社へ向かう道は一本道のため、混雑時には道が渋滞し、あまりの混み具合に諦めて帰ろうとしても、Uターンすることが難しいこともあります。
渋滞に巻き込まれてまで初詣に行きたくないという方は、1月中旬頃には混雑も落ち着きますので、その頃を狙っていくのもいいかもしれません。
初詣の参道の混み具合
車が渋滞するということは、それ程たくさんの方が来ているということですよね。
普段は自由に行き来できる参道ですが、この日ばかりは満員電車並みの大混雑。
境内への行列と、参拝が済んだ人の行列になります。
後ろからガンガン押されておしくらまんじゅうをしている状態のため、お年寄りやお子さん連れの方は気をつけて進んでくださいね。
落ち着いて熊手を選んだり、串カツやたい焼きを食べたいなら、日にちをずらして参拝してみるのもアリですよ。
お千代保稲荷のお参りの仕方
お千代保稲荷神社の境内入り口に着いたら、手水舎で手を洗います。
そして、50円で売っているロウソクと油揚げのセットを買います。
階段を登ると献灯所があるので、さきほど買ったロウソクを献燈します。
右に行くと拝殿があるので、拝殿正面にあるお供え物台に油揚げやお神酒などをお供えして参拝。
私は、この後におみくじを引きに行きます。
拝殿の向かいには、古い眷属像(けんぞくぞう:神の使いであるキツネの像)などを納めてあり、保食神(うけもちのかみ)をお祀りしている霊殿があります。商売繁盛するように、名刺をはさんでお参りする方もいらっしゃいますよ。
社殿の右に廻ると、「重軽石(おもかるいし)」があります。はじめにこの石を両手で持ち上げて重さを確認します。その後、願いが叶うなら軽く(もしくは重く)上がってください、と念じながらもう一度石を持ち上げます。念じたとおりに軽く(重く)感じたら、願いが叶うと言われています。
かつての本殿の一部を保存し、源氏の御霊(みたま)を祀る多田神社(ただじんじゃ)の御札を納めている古堂から大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)をお祀りしていて、商売繁盛、家内安全などにご利益があると言われている本殿、昭和期の信者さん方の御霊(みたま)約百二十柱(はしら)をお祀りしている精霊殿の順にお参りしていきます。
百度石の狐を左手に鳥居をくぐっていけば、参道に出ることができます。
商売繁盛の熊手や破魔矢はどこで買える?
お正月の初詣の時期は、参道の両側でたくさんの熊手が売られています。
小さいものから大きいものまで、種類もいろいろありますよ。
お店によって、他店と同じ大きさでも値段が違うことがあるので、安くて大きい熊手がほしいという方はじっくり探してみてくださいね。
おちょぼ稲荷の主な行事
新年を祝い、皇室の弥栄(いやさか)と国の益々の発展と平和を祈るとともに、崇敬者と地域社会の繁栄を祈る歳旦祭(さいたんさい)。
本殿での初午大祭で五穀豊穣、産業発展、商売繁盛、崇敬者の平安等を祈念する旧暦2月 初午の日に行われる 初午祭(はつうまさい)。
10月 第2月曜日(体育の日)の 秋季大祭(しゅうきたいさい)。
日々のご加護に感謝し、国の平安と崇敬者の安寧を祈るお祭りで、毎月1日・15日・22日に行われる 月次祭(つきなみさい)があります。
月次祭の3日間は、拝殿正面の格子戸が開放されます。
特に、毎月末日(晦日、みそか)から翌1日にかけて、
前月の「今月も無事商いをすることができた」という御礼と、翌月のお願いをする「月越参り(つきこしまいり)」では、境内は夜通し多くの参拝者で賑わっています。
まとめ
大きい神社ではないですが、参道にこれだけのお店が並ぶ神社って珍しいと思いませんか?
お参りする以外にも、名物の串かつや漬物、たい焼きなどたくさんのお店があります。
串カツやどてはその場で食べることもできますが、持ち帰ることもできます。
串カツにかけるソースは、ソースと味噌を選ぶことができます。
1本80円という価格もうれしいですよね。
おちょぼさんへ行くたびに、新しい店や商品を見つけることができるのも楽しさの一つですよ。