A「私、半吉だった」
B「やったー!吉だから私の方が良い♪」
A「あれ?吉より半吉の方が上?」「そもそも、半吉ってめずらしくない?」
あなたも、こんなやり取りしたことありませんか?
おみくじを引いて、真っ先に確かめるのが吉凶の部分だと思いますが、縁起の良い順番を意外と知らないのではないでしょうか?
縁起の良いおみくじの順番結果は?
実は、順番は地域や寺社によって違いがあり、統一されていないようなのです。
最も一般的な7段階みくじと呼ばれるものでは、「大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶>大凶」が基本のようですが、「大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶」としているところもあります。
神社本庁(日本各地の神社の総括)に確認すると、後者のパターンを基本としているそうです。
また、さらに細かい10段階以上のおみくじもあり、
例えば、12段階みくじでは、「大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶」と解釈することが多いようですが、やはり「大吉」の次に「吉」がくるパターンもあるようで、一概に、これが正しい!とは言えません。
よく見てみると、12段階みくじの「半吉」や「小凶」といったものは、あまり馴染みがありませんし、寺社によっては、大大吉や大大凶などさらに細かく区分しているおみくじもあるようで、おみくじ自体に、細かい決まりがないことが分かります。
おみくじの結果はなぜ統一されていないのか?
では、なぜ違いが出てくるのかというと、おみくじの起源に秘密があるようです。
おみくじを考案したと言われる、慈恵(じえ)大師(だいし) 良源(りょうげん)という僧が書いた「元三大師御籤帳」によると「吉凶の80%は大吉、吉、凶。あとの20%は各所自由に設定してもよい」と記されている為かと思われます。
「大吉>吉>凶」以外は寺社ごとに決めているために、この様な違いが出てくるのです。
厄介ですね。
引いたおみくじが「中吉」で、「中吉>吉」だと思っていたら、「吉」を引いた友人より書かれている内容が悪い、なんてこともあり得ます。
前もって寺社に確認しておくか、書かれている内容で判断するようにしましょう。
「末吉」や「凶」が出ても落ち込む必要はない?
『末』という字の意味を辞書で調べると、「末端」や「一番後」「終りのほう」など、マイナスのイメージの意味がある一方で、「行く末」「未来」「末広がり」という意味もあります。
つまり、「末吉」とは、「未来は(これからは)良くなっていく」と解釈することができます。
しかし、『凶』という字は、「縁起が悪い。不吉」「悪」という意味で、これを引いたら誰だって落ち込みます!
ですが、凶みくじは、「今後悪いことが起きるよ!」という意味ではなく、「事故やトラブルに合わないように注意しなさい!」という神様からの助言です。
また、「凶」が一番下の運勢であるならば、それ以上運勢が悪くなることはなく、身を引き締めて今を乗り切れば、その後は好転するしかありません♪
落ち込んでいると、なんだか悪い気を引き込みそうなので、プラスに、自分に都合の良いように解釈しても良いと思いますよ。
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おみくじは結ぶ?持ち帰る?
結ぶか持ち帰るかは、寺社によっても解釈が違っていて、特に決まりはないようです。
そもそも、おみくじを結ぶという行為にはどのような意味があるのでしょうか?
古来より日本では、木には神様や精霊が宿る、とされており、おみくじを結ぶことは、「神様との縁を結ぶ」こととされているのです。
ですから、「凶」が出た時に、悪いものを持ち込まずご加護を願って結ぶ、というだけでなく、「吉」や「大吉」などの良い結果が出た時に、その結果に導いてもらえるように結んできても良いと思います。
また、良い結果ならお守りとして、悪い結果なら戒めとして持ち帰り、時々読み返すのも良いでしょう。
寺社によっては、「凶以外はお持ち帰りください」と書いている所もありますので、確認しましょう。
まとめ
「おみくじ」には意外と決まりが少ないことがわかりましたね。
個人の解釈次第で、結果すら変わってしまう気がします。
おみくじは、未来を決定づけるもではありませんから、「吉」か「凶」か・・と結果にあまり左右されず、書かれている内容をしっかり読み解いて、今後に生かすことが大切だと思います。
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