子供の頃、さくらんぼの種をうっかり飲み込んだときに「おなかの中から目が生えてくるよ。」などと驚かされたり、食べないように子供に注意したりしたことはありませんか?
芽が生えてくるなんて、子供に種を食べさせない冗談であるということは大人になれば分かることですが、どうして食べないように注意したのでしょうか?
種を食べない方が良い理由が何かあったからこそ、あんな冗談ができたのでしょう。
では、さくらんぼの種は本当に食べない方が良いのでしょうか?
さくらんぼの種を食べたらお腹から芽が出てくる?
甘酸っぱくて、プリプリの食感で美味しいさくらんぼ。
ただ食べた後に残る種がちょっと気になりますよね。
子供の頃、上手に種を出すことができなくて、飲み込んでしまったことはありませんか?
「種を飲むとおなかの中から芽が出てくる」などと言ってふざけたこともあるでしょう。
でも、そもそも本当に食べたさくらんぼの種は、植えると発芽するのでしょうか?
実のところ、植えてみたものの発芽したことがないという意見の方が多いようです。
それはさくらんぼの種の発芽には時間がかなりかかり、1年ほど待たなければならないとか。
しかもその1年間は種の発芽に適した環境を整え続けなくてはならないということで、かなり大変そうですね。
さくらんぼの種を食べたら死んでしまう?
そんな種ですが、食べたらどうなるのでしょうか?
さくらんぼの種を食べると死に至ると言った動画が話題となって、さくらんぼの種の毒性について不安視する声が上がったことがあります。
2粒食べると、5粒食べると死んでしまうといった不安を煽るようなことがありました。
では、種は本当に体に毒なのでしょうか?
さくらんぼの種に毒がある?
実際、さくらんぼの種にはアミグダリンという有毒物質が含まれているそうです。
食べた後に、消化器官の中で分解されると微量の青酸を発生させるとのこと。
けれど、ふつうに食べただけで死んでしまうということはないと言います。
というのも、人が青酸で死ぬ場合、体重1kgあたり2mg前後の青酸を摂取する必要があります。
すると、さくらんぼの種1こあたり50μgの青酸が含まれるとして、体重60kgの成人だと2.4kgものさくらんぼの種を食べなくてはならないことになります。
とても現実的とは言えません。
ただ、種をすりつぶすなどして飲み込むと、腸内で青酸が発生しやすく、かなりつらい腹痛を起こさせるとかで、危険ということだそうです。
とはいっても、さくらんぼを食べてて種を好んで飲み込むことはないですし、わざわざすりつぶすこともないですし、あんな硬い種を噛み砕くようなこともありません。
ですから、ちょっと種を飲んだくらいでは、種はそのまま便となって体の外に出てくるので、毒素が体に吸収されるようなことはないのでやはり問題はありません。
まとめ さくらんぼの種を食べさせない理由
実際に種に毒素が含まれていたことは驚きでした。
けれど、さくらんぼの種をうっかり飲み込んでしまった時によく言われる冗談が、本当に種に含まれているという毒素を取り入れないためであったかどうかは定かではありません。
しかし、1個、2個、種を丸ごと飲み込んだくらいで何か体に異変が起こるようなことはありません。
ただ、飲み込んでしまった時は、そのうっかりにちょっとすっきりしないかもしれませんが。
とはいうものの、種を飲み込まないに越したことはありません。
しかも、せっかく美味しくいさくらんぼを目の前に色々考えてしまっては、その美味しさもしっかり楽しむことができません。
種を飲み込んでしまったら、「芽が出るかも」なんて笑い飛ばすくらいで、余計な心配はせずに、さくらんぼのその甘酸っぱい美味しさを楽しんでください。