梅雨の時期によく見かける、“でんでんむしむし‥“でお馴染みのカタツムリ。
ナメクジのような見た目から、苦手な人が多いはずです。
でも、子どもはそんなことお構いなしで、珍しいものを見つけたら何でも家に持ち帰ってきます。
昔、飼っていた猫がモグラをくわえて帰ってきた時は、驚いて悲鳴をあげた私ですが、最近では、子どもが何を持ってきてもあまり驚かなくなりました。
カタツムリもその一つ。
「あ〜、また持って帰ってきたのね」と軽くかわし、こっそり外にお返しするつもりが、まさかの「飼いたい」発言!
そもそもカタツムリは、家で飼えるの?
どうやって飼育するの?
調べてみました。
同じようなお子さんをお持ちの方、ぜひ参考にしてみてください!
カタツムリの飼育に必要な環境
まずは、飼育方法を簡単にまとめます。
準備は、生き物が苦手な女性でもできますよ。
カタツムリの飼育で準備するもの
虫かご、瓶や飼育ケース
腐葉土(または川砂や水苔)
木の枝や葉っぱ
霧吹きスプレー
餌
カタツムリの飼い方
- まずは、飼育ケースを用意します。
掃除しやすい大きさの物や脱走しないように蓋つきのケースがおすすめです。
蓋がない場合が、網やガーゼなどを被せ、しっかり押さえておきましょう
- 次に腐葉土を飼育ケースに入れます。
乾燥に弱いカタツムリにとっては、保湿性に優れ、産卵床にもなる腐葉土はとても大切なものです。
全体に腐葉土を敷き詰めても構いませんが、腐葉土はカビが生えやすい為、後の手入れを考えると“全体に川砂を敷き、別の容器に入れた腐葉土をケース内に置く”というのが良いと思います。
腐葉土や川砂などが乾燥しないように、1日に1〜2回霧吹きスプレーで水をかけるようにしましょう。
- 木の枝や葉っぱを配置する。
カタツムリが上り下りするなど、退屈しないように楽しい遊び場を作りましょう!
動きが活発になり、お子さんも見ていて楽しいと思います♫
お家が完成したら、今度はカタツムリのご飯です。
カタツムリの飼い方!餌は野菜やトマトがいいの?
カタツムリは主に新鮮な野菜や果物を食べます。
にんじん、きゅうり、ナス、トマト、リンゴ、バナナなど色々食べますが、特にキャベツやレタスなどの葉物野菜が好きなようです♫
カタツムリの餌にはカルシウム入りが必要
他には、カタツムリの飼育にはカルシウムが入った餌を用意するといいですよ。
カタツムリは、卵の殻や貝殻などを食べ、それがカタツムリの殻の栄養になります。
新鮮なものをバランスよく食べさせましょう。
カタツムリ飼育は夏休みの自由研究にも最適
餌の量は、1日に一回食べきれる量を与えましょう。
そのカタツムリの適量がわかるまでは、量を変えながら様子を見ましょう。
残した餌と食後のウンチは、そのままにしておくと不衛生なので、必ず取り除きましょう!
※食べたものと同じ色のウンチが出ますよ。(人参はオレンジ、キャベツは緑とか…)
せっかくなので、さつまいもを食べたときのウンチは何色だったとかメモと写真をとっておくと、小学生の夏休みの自由研究の題材にもなりそうですよね。
簡単な飼育方法がわかったところで、カタツムリについて少しお勉強しましょう!
カタツムリの生態を知ろう!
カタツムリは、日本だけでも約800種類いるようですが、その多くが乾燥に弱く、湿度の高い場所に生息しています。
そのため、普段は日陰に隠れていて、雨が降ると活発に動くようになります。
カタツムリは、同一個体が精子と卵子の両方を有している「雌雄同体」であり、オスメスの区別がありません。
通常は別の個体と交尾して卵を産みますが、稀に自家受精することがあるそうです。
比較的、繁殖させやすい生物と言えます。
カタツムリ飼育の疑問 冬になると冬眠するの?
また、カタツムリは冬眠します。
気温5度以下が続くと、徐々に冬眠準備が始まります。
昼夜の寒暖差があまりない場所にケースを置くようにしましょう。
冬には、ケース内に落ち葉をたくさん敷き詰め、乾燥対策の霧吹きをして、カタツムリが落ち葉の下に潜って冬眠できるように準備してあげましょう!
カタツムリ飼育は夏に注意!?殻に入ったままの時は?
雨の多い季節に活動するイメージのカタツムリ。
冬の寒さに弱いカタツムリですが、実は、夏の暑さや乾燥にも弱いのです。
なので、何日も殻にずっと閉じこもり、生きているのわからなくなる時があります。
カタツムリは死んでしまうと殻にこもり動かなくなりますが、乾燥して動かなくなることもあるので、動かないからといって死んでしまったとは限りません。
どちらかわからない時には、霧吹きシュッシュ!で様子を見てください。
しばらくして動き出すかもしれません!
カタツムリの飼育は寄生虫がいるから危険!?触っても大丈夫なの?
カタツムリには、人間に害を与える危険性のある寄生虫がいることがわかっていますし、感染症などの媒体となることもありますから、触った後は必ず石鹸で丁寧に手を洗いましょう!
できれば直接触らない方が良いと思います。
また、カタツムリの粘液が付着した野菜などを口にするのも良くありません。
カタツムリが這った形跡がある野菜は、しっかり洗ってから食べるようにしましょう!
かたつむり飼育の疑問 寿命はどれくらい?
カタツムリは、小さいものだと1年程で死んでしまいますが、私たちが普段目にするもので3〜5年、大きいものだと10年以上生きるものもいるそうです。
まとめ
簡単に手に入るカタツムリですが、大切に育てればその分長生きしますので、飼うからには心を込めて大切に育てましょう!