夏も終わりを迎え、カブトムシを飼育していた飼育ケースをふと覗いて見ると、幼虫が数匹いた!って経験ないですか?
カブトムシをペアで飼育してると、やっぱり期待しちゃいますよね。
でも、いざカブトムシの幼虫を発見しても、ここからどうしたらいいの?温度管理とかどうしたらいいんだろう?
そんな悩みをかかえてる方もおられるのではないでしょうか。
カブトムシが幼虫から成虫になるまでには、色々と気を使わなければいけないことがたくさんありますが、ここでは、幼虫を飼育するのに最適な温度管理、どんな環境で飼育すればいいの?に焦点を絞って初心者の方でもわかりやすく解説していきたいと思います。
カブトムシが幼虫が成虫になるまでの期間について
まずはじめに、幼虫から成虫になるまでの期間を簡単に説明すると、
- 8月ごろに産卵され
- 10月ごろに幼虫になり
- 翌年の5月〜6月ごろにサナギになり
- 6月〜7月ごろに成虫になります。
そして、カブトムシが幼虫から成虫になるまでの期間はほぼ土の中にいますので、こまめに土の入れ替えも必要です。
カブトムシの幼虫を飼育するための環境について
幼虫といってもやっぱり生きてエサを食べ当然ウンチもします。
ウンチが溜まってきたなと思ったら、早めに土を交換してあげましょう。
また、飼育ケースは少なくても20cmくらいの高さが理想で、その中に約15cmくらいまで土は入れてあげましょう。
土はホームセンターで幼虫用マットというのが売ってますので、それを用意してあげればいいと思います。
幼虫はこのマットをエサとして食べます。
さて、ここまで準備できたら次は幼虫を飼育する場所です。
カブトムシの幼虫の飼育温度はどれくらい?
カブトムシの幼虫は、基本的には常温で飼育しても問題ありませんが、温度にして5度〜20度の間が理想です。
寒すぎず暑すぎず適度な温度環境で飼育してあげましょう。
特に冬場は5度を下回ることもありますので、その時は少し大きめの段ボールや発泡スチロールを用意して、その中にホッカイロを入れて温度調整してあげるといいですよ。
ただし、この時ホッカイロが直接飼育ケースにくっつかないようにし、少し離して空気を温めるようなイメージでいいと思います。
また、カブトムシの幼虫は乾燥にも弱いので、霧吹きなどを利用して、土には適度に水分を含ませておきましょう。
こうして、秋から冬を越し春になる頃まで我が子のように大切に飼育してあげると、5月〜6月頃にはサナギになり、夏には立派な成虫になってくれます。
カブトムシの幼虫がサナギになる時期にやってはいけないこと
カブトムシが幼虫の時期に、もう一点大事なことがあります。
カブトムシの幼虫は、だいたい4月ごろから幼虫からサナギになる準備を始めます。
この時期に土交換をすると、サナギになるための蛹室を壊してしまう恐れがありますので、4月に土交換をしたらそのあとは触らず静かに見守っておきましょう。
サナギになると、エサも食べずウンチもしなくなるので、土交換も必要なくなります。
そして、6月〜7月になると、立派な成虫となって勇ましい姿を見せてくれるでしょう。
最後に
幼虫はサナギになる前に自分の力で蛹室を作ります。
この蛹室を壊してしまうと、サナギから成虫になることができません。
また、蛹室は縦に作られサナギも縦に体を起して成虫になる準備をします。
その為、マットの深さが足りないと縦に蛹室を作ることができないので、深さとしてだいたい15cmくらいのマットを敷いてあげることが必要です。
そして、4月最後のマット交換の時も、マットを手で握ったときに柔らかい土団子ができるくらいの水分を含ませてあげましょう。
ただし、水分が多すぎると幼虫が窒息してしまいますので気を付けてください。
ご自身の手で幼虫から成虫まで手塩にかけて育ててあげることで、成虫になったときのカブトムシの思い入れも人一倍大きくなり、命の繋がりみたいなものを実感することができると思います。
お子さんと一緒に観察することで、お子さん自身が何かを感じ、学び成長する機会になるかもしれませんね。
ぜひ、ご家族で幼虫の成長と新たな命の誕生を実感して頂く貴重な機会になればいいなと思います。