夏の陽射しが強くなり、セミの鳴き声が一段と大きさを増しはじめた頃に、ふと頭の片隅によぎる存在昆虫の王様「カブトムシ」。
夏の代名詞とも言えるこのカブトムシ、実は暑いところが苦手って知ってました?
このことを知らずにカブトムシを飼育してる方って、案外多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、これからカブトムシの飼育にチャレンジしようと思っているあなたに向けて、カブトムシの飼育に最適な場所についてご紹介したいと思います。
カブトムシが住む場所?いつ活動する生き物なの?
カブトムシを飼育する前に、まずはカブトムシの生態について知っておく必要があります。
カブトムシが生息している場所は、主に雑木林で日中は直射日光の当たらない木陰や枯れ葉の下、土の中などで静かに休んでいます。
日が沈み、あたりが涼しくなってくると、一斉に行動を開始し大好物の樹液に群がってきます。
カブトムシは、陽射しの強い日中は涼しくて静かな場所で休み、あたりが暗くなり気温が下がってくると行動を開始する夜行性の生き物なんです。
カブトムシの飼育で適した場所や温度は?
夏の昆虫として有名なカブトムシですが、常に涼しい場所でしか生活をしていません。
つまり、カブトムシの飼育場所も直射日光が当たらない涼しい場所が最適なんです。
温度にして25度〜30度くらいが望ましいようです。
ただ、そこまで厳密に温度管理をする必要はなく、直射日光が当たらない日陰を意識して飼育場所を選び、基本的には常温で飼育しても問題はありません。
また、カブトムシが好んで生活している雑木林は、適度に湿度が保たれているので、乾燥しやすい場所は避けて風通しのいい場所を選んであげましょう。
そして、雑木林は基本的には人が頻繁に行き来することもなく比較的静かな環境です。
人の出入りが激しかったり賑やかな場所は、カブトムシにとってストレスになります。
カブトムシは、人間が活動する昼間は静かな場所で休んでいますので、カブトムシの休息を邪魔するような環境はオススメできません。
できるだけ、カブトムシが生活している自然に近い環境で飼育してあげるのが大切ですね。
カブトムシを飼育するのに好ましい場所
カブトムシは、具体的に家のどんな場所で飼育したらいいのか?って悩みますよね。
マンションにお住いの方であれば、ベランダの直射日光が当たらない日陰の場所がいいんじゃないでしょうか。
ベランダであれば風通しもいいですし、自然に近い環境なので飼育には向いていると思います。
ベランダに日陰がないって方は、ホームセンターに「たてすだれ」という立て掛け専用のすだれが売ってますので、こういったグッズで日陰を作ってあげるのもいいでしょう。
一軒家にお住いの方も、お庭の日陰になる場所がいいと思います。
とはいえ、最近の夏は異常な気温で昼間なんて40度近くになる日も多いです。
ゲリラ豪雨に巻き込まれるかも知れません。
そのため、カブトムシは家の中で飼育するのが好ましいと思います。
我が家でも、カブトムシの飼育ケースは家の中に置いていました。
玄関近くの廊下が風通しも良かったため、そこにおいて飼っていました。
もし、お部屋で飼育したいと思われる方は、密閉された部屋や熱のこもりやすい部屋、人が頻繁に出入りしカブトムシにとって騒がしいと感じる部屋は避けた方がいいでしょう。
カブトムシを飼育する時のデメリットは?
なぜ、カブトムシを室内で飼育しなかったのか?って疑問に思いましたか?
それは、カブトムシは夜行性の生き物で夜中に活動するからです。
なので、カブトムシの動く音が気になる方は、リビングや寝室の近く等は避けておいた方がいいかもしれません。
それに飼育ケースをいくら清潔に保っていたとしても、多少のコバエが寄ってきたり、臭いも少しづつ出てくるよになります。
なので、衛生面でリビングやダイニングを避けるようにしました。
カブトムシの飼育ケースを置く場所選びのポイントは?
あなたのご自宅でこれらを消去法で選んでいくと、大豪邸でない限りある程度飼育場所は絞られてくるのではないでしょうか。
- 直射日光が当たらない場所
- 通気性のいい場所
- 静かな場所
これら3点の条件が揃っている場所で飼育してあげましょう。
まとめ カブトムシを飼育する前に忘れてはいけないこと
カブトムシを飼育する前に、必ずこれだけは守っておいた方がいいことが1点。
それは家族の許可を必ずとっておくこと!
当たり前に思われるかもしれませんが、これ以外に大事ですが後回しにして事後報告したら、お母さんや奥さんに大反対されたといったケースも案外あるようです。
先にもお伝えした通り、カブトムシを飼育し始めると飼育ケースにコバエが寄ってきます。
また、夜中にカブトムシが活動する音も気になります。
こういったことを前もってちゃんと家族にも伝えて、カブトムシの飼育ケースを置く場所や飼育方法を相談し、家族みんなが納得した状態で飼育してあげないと、家族の誰かに嫌われる状態になってしまうかもしれません。
あなたがせっかく大切に飼育しようと思ってるカブトムシも悲しんでしまいます。
カブトムシの飼育を通して家族の話題が増え、家族のみんなが大切に飼育してあげようと思える環境が、カブトムシにとって最適な環境なのかもしれませんね。