ゲリラ豪雨の名付け親は〇〇!夕立・スコールとは違う?予測はできる?

生活

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ゲリラ豪雨って予測できるの?

夏が近づいてくると心配になるのがゲリラ豪雨。

さっきまで晴れていたのに、いきなりの土砂降りに見舞われるなんてこと経験したことはありませんか?

夏に起こるゲリラ豪雨。

あれ?ゲリラ豪雨って夕立とは違うの?

いきなり激しく降る雨ってスコールとも違うの?

そんな疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、ゲリラ豪雨についての疑問にお答えしましょう。

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ゲリラ豪雨って何?名付け親は誰?

ゲリラ豪雨とよく耳にしますが、そもそもゲリラ豪雨とは一体なんなのでしょうか?

ゲリラ豪雨は、そもそも気象用語には存在しません。

大気の状態が不安定になり、突発的にかつ局地的に降る大雨で、しかもいつどこで雨が降るのか、予測不可能な状態のゲリラ豪雨。

ゲリラとは、もともと奇襲攻撃を多用する非正規部隊を意味していますが、その予測不可能で被害をもたらす攻撃を、いきなり局地的に大雨を降らせる状況に見立ててマスメディアによって作られた用語です。

2008年夏頃から使われるようになったようですが、あまりの豪雨の状況と名前がマッチして広まったようです。

 

ゲリラ豪雨と夕立は何が違うの?

1.夕立とは

夕立は、その字のごとく夏の午後から夕方にかけて降る雨のことです。

夏の強い日差しの影響で、地表の水分、海の水分が温まって水蒸気となって上空へ上がって雲ができます。

その雲がどんどできて大きくなり、そのできた雲が空に立つような形に積乱雲に発達していき、ちょうど夕方近くになってそこから雨が降ることから、語源には諸説ありますが「夕立」と言うようになったとも言われています。

 

2.夕立が降るメカニズム

雨が降るメカニズムとしては、影響するのは地上の空気と上空の寒気の温度差で、温度差によって大気の状態が不安定になったことで雨が降ります。

そして真夏の昼間の暑い空気がそのメカニズムのもと夕方に雨が降るのが夕立です。

 

3.ゲリラ豪雨が降る原因

雨が降るメカニズムとしては、夕立と一緒です。

ただ、ゲリラ豪雨は、時間に関係なく雨が降らせます。

現在は、温暖化や、エアコンの室外機から放出される熱などが原因となるヒートアイランド現象が起こります。

そのため、日中に限らず地上の空気が温められやすくなっていて、夕方だけでなくいつでも、どこでも大気の状態が不安定になって雨が降りやすくなっているのです。

 

ゲリラ豪雨とスコールとの違いは?

1.スコールとは

突発的に大雨が降るというと、南国や熱帯地域で降るスコール。

ゲリラ豪雨とスコール、降る量や突発的なところは似ていますがいったい違いはなんなのでしょうか?

そこでまずスコールとはですが、突発的な雨と思ってる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも実はスコールとは、実は雨のことではなくて風のことを言っています。

激しい天候変化を伴う強風のことをスコールはさしていて、特に熱帯地域ではその強風を伴ったにわか雨のことを言います。

だからゲリラ豪雨と間違っていた方もいらっしゃるのでしょう。

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2.スコールが起こるメカニズム

熱帯地域では、十分に太陽の光を浴びることで温かい年間通して温かいです。

そして、その太陽の日差しの影響を受けて熱帯地域でも水蒸気が発生して雲を作りますが、熱帯雨林には大きな木がいっぱい育っていますよね?

その大きな木はいっぱいの水を必要として、その吸い上げた水は葉から蒸散して、水蒸気になります。

だから熱帯地域では、他の地域に比べて地表からに加えて、木や葉からも水蒸気がいっぱい集まっるので雲ができやすく、大気の状態が不安定になりやすいことから風に加えて雨が降りやすいのです。

 

3.ゲリラ豪雨との違い

蒸し蒸しした日本の夏。

熱帯地域みたいにジメッといるので、ゲリラ豪雨もスコールもメカニズムはやはり同じだから同じものと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、そもそも、ゲリラ豪雨は雨で、スコールは風のことという点でまず違いますよね。

それに加えて、雨もちょっと違うのです。

ゲリラ豪雨での雨は、雲の中でできた氷の粒が落下して、落下中に溶けて水になったもの。

いわゆる冷たい雨。

だから、ゲリラ豪雨では雨だけでなく雹(ひょう)が降ったりしますよね?

一方、スコールは、雲の中で氷にはならず水の粒のままでそのまま落下してきたもの。

いわゆる暖かい雨。

細かいことですが、実は雨粒も違うんです。

 

ゲリラ豪雨っていつ降るか予報で分かる?

さぁ違いがわかったところで、ゲリラ豪雨っていつ降るか分かるのか気になりますよね?

正直なところ予測が不可能な豪雨なので、「ゲリラ」とまで名前がついたのです。

というのも雨雲レーダーは上空2000mにできた雨雲を映していて、実際にできた雲、今降っている状況しか確認できません。

しかもゲリラ豪雨を降らせる雲は10分くらいでできてしまうので、レーダーに映る頃にはもう降り出しています。

だからこれからできる雲の予測にはならないのです。

けれどここ最近、ゲリラ豪雨による被害から、予測レーダーの開発が進んでいます。

各地に登録隊員をもち、その隊員からの空の変化についての報告で約1時間前までにゲリラ豪雨を予測できるアプリがあります。

また、東京オリンピックに向けて大会運営のための天候予測として、最大半径80km圏内をカバーできるゲリラ豪雨に対するレーダーが開発され、ユーザー登録ができるようになったとか。

調べてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ ゲリラ豪雨を事前に知って回避を

ゲリラ豪雨、実は夕立でもスコールでもなかった。

驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、予測ができないとして、いきなりの大雨に被害を受けた人も多いでしょう。

けれど、今ではある程度予測ができるようになったようです。

この夏、ぜひ活用してみたらいかがでしょうか?