園児にわかりやすく伝えたい‼『七夕』とは何か?
7月7日は七夕ですね。
子どもの頃は、家庭や保育園、学校などで短冊に願い事を書き、「天の川が見えるかな?」と天気を気にしていた方も多いのではないでしょうか?
私の通っていた学校では、確か、デザートが「七夕ゼリー」でした。
子どもができてから、7月になると「七夕」の壁面飾りをつくり、竹を取ってきて、子どもと短冊に願いを書いていましたが、4歳になったころから「七夕って何?」「なんでお願い書くの?」「なんで?なんで?」と質問攻めにあい、ほとんど答えられなかったママ。悲しい・・・
ちょっと勉強して、子どもと楽しく“七夕まつり”したいと思います(^^♪
七夕の由来【七夕伝説】を簡単に説明するには?
七夕といえば「七夕伝説」ですが、ルーツは中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事で、これと、織女と牽牛の伝説とが混ざり合って日本に伝わったといわれています。
子どもには、このルーツは難しいので、「七夕伝説」を簡単に話してあげましょう!
七夕伝説
むかし、天の川を挟んで織姫という女の子と彦星という男の子が住んでいました。
織姫は機織が上手で、毎日美しい布を織っていました。
彦星も働き者で、毎日まじめに牛のお世話をしていました。
あるとき、織姫の父親である神様(天帝)は、織姫の結婚相手には働き者の彦星がぴったりだと思い、二人を合わせました。
すると、二人はすぐに恋に落ち、めでたく結婚しました。
ところが、結婚してからというもの、二人は仲良く遊んでばかりいて、仕事をしなくなってしまいました。これに怒った神様は、二人を天の川の端と端に引き離し、会えなくしてしまったのです。
しかし、悲しくて泣いている織姫を不憫に思った神様は、二人に「毎日一生懸命働きなさい。そうすれば、年に一度(7月7日の夜)だけ会うことを許そう」と約束しました。
こうして二人は以前のように一生懸命働き、年に一度、七夕の夜になるとカササギ(鳥)にのって天の川を渡り、会うことができるようになりました。 (おしまい)
天の川を挟んで光る二つの星をみて、こんな話を思いつくなんてすごいですよね。
ロマンチックな方ですね。
絵本や語り聞かせでも良いですが、紙芝居やペープサート、人形劇にして話してあげると、小さい子どもたちも楽しめると思います。
なぜ七夕の笹飾りをつくるのか?
笹竹に飾る意味は?
もともと、笹・竹は神聖なものとされていましたし、竹は高く上に伸びていくことから、天の神が降り立つ目印として、笹竹を使っていたようです。
七夕の短冊に書く言葉の書き方は?
もともとは、織物の上手な織姫のように「裁縫の上達」を祈り、五色の糸を飾ったのが始まりとされています。
糸は高級品だったので、代わりに布→紙の短冊へと変わっていき、「手習い事の上達」を願うようになったようです。
そのため、「○○になりますように」との願いを書くよりは、「□□が上手になる!」と“上達を宣言する”書き方が理想的なようです。
宣言した方が、叶う気がしますね♪
七夕の歌詩 五色の短冊の意味
♪~五色の短冊 わたしが書いた~
と歌にも登場する五色の短冊ですが、実は色によって意味が異なるらしいのです。
五色の短冊の意味
- 赤・・・親や先祖への感謝→両親の長寿など
- 青・・・周囲への感謝を忘れず、人間力を高めていく→自分磨き・成長など
- 黄・・・人を信じ、大切にすること→人間関係の向上
- 白・・・義務や決まり事を守る→自分で決めたことを守り通すなど
- 黒・・・学業などの向上→成績アップや資格取得など
「黒=祝い事」というイメージではないので、現在は黒の代わりに、黒に色合いが似ており、高貴な色とされてきた『紫』を使うことが多いようです。
子どもたちには、直感で好きな色を選ばせるのも良いですが、色の意味を話してから短冊を選ばせるのも面白いかもしれませんね(^_-)-☆
保育園・幼稚園の幼児におすすめの「たなばた絵本」
たなばたウキウキねがいごとの日!
(作 ますだ ゆうこ 絵 たちもと みちこ)
お友達がほしいたぬきさんのお話。
可愛いだけでなく、七夕伝説や料理など、七夕にまつわる様々なことが書かれている絵本です。
たなばたものがたり
(作 舟崎 克彦 絵 二俣 英五郎)
七夕の由来の本。
子どもにもわかりやすく書かれていて、おすすめです。
たなばたプールびらき
(作 中川ひろたか 絵:村上康成)
子どもの夢を叶えるため、織姫と彦星が子どもを天の川に呼び、なんとプール開き!?奇想天外、夢あふれる面白いお話です。
おわりに
「仙台七夕まつり」や「湘南ひらつか七夕まつり」など、七夕を祝うまつりやイベントを行っている地域もありますので、ぜひ参加して、より一層「七夕」へ知識を深めるのも良いかもしれません。
子どもも、話を聞くだけではなく、見て、食べて、体験することで色々なことを感じますし、「七夕」を深く知ることで、「どうして?」「知りたい!」「調べてみよう」と探求心が芽生えたら良いなぁ、と甘い期待もしています。