昭和末期産まれての私が子供の頃、お父さんが入学式に来るなんて絶対有り得ない事でした。
集合写真を見返しても、ひとクラスに1人いるかいないか程度、平成末期の現在はいかがでしょう?
パパが、子どもの晴れ舞台に気合い入れてますっと言わんばかりなスタイリッシュな出で立ちで登場なんて事も見かけます。
とはいえ、パパ自身が張り切って準備してくれる訳ではなく、結局ママの仕事が増える事が多いでしょう。
父親のスーツ選びのマナーや、恥をかかないような一般常識を知っておきましょう。
子供の入学式ではパパが主役になっちゃダメ
そもそも子供の入学式です。
主役は可愛いお子様で、パパが主役に踊り出てはマナー違反になってしまいます。
あくまで、両親は主役の介添え役(主役をサポートする役目)で、お子様より目立たない服装を選ぶといいかもしれません。
最近では、お子様のお洋服も大人顔負けの素敵なデザインの物から、低価格の割に見栄えは問題ない物まで様々あり、セレモニーに出席しても恥ずかしくない服装がお手頃価格で気軽に選べるようになってきました。
なので、準フォーマル、略式礼装あたりを選ぶと問題ないでしょう。
あまりカジュアルすぎると残念な結果になってしまいますから、ご注意下さいね。
イメージとしては、結婚式のお呼ばれや、ちょっと高級なレストランへお出かけなどの想定で大丈夫です。
色柄を抑え、品よくお子様を引き立てるものが周りからの見え方もスマートで良いでしょう。
夫婦の服装のレベルや格を揃える
夫婦で出席される場合は、夫婦間の品格を揃えることも大切です。
大抵の場合は、入学されるお子様→ママ→パパの順に服装を決めていくといいですよ。
パパをないがしろにしてる訳ではありませんよ。
女性の服装の多様性の問題ですので、そこは仕方ありませんね。
子供の入学式でパパはどんなスーツを着る?
最近では、フォーマルスーツ(礼服)で出席されるパパは、ほとんどいなくなりました。
前にも書いてるように、お子様が主役なので、フォーマルスーツは選ばない方が良いでしょう。
だからと言って、ブラックフォーマルではいけないということはありませんが、センスの良さを感じるビジネススーツあたりが無難でしょうね。
このあたりは地域差も多少あるので、なるべくママ友などにリサーチしておくのがお勧めですよ。
入学式でのパパのスーツのおすすめ色は第1位が紺、2位がグレーです。
紺色のビジネススーツは、ママが着る服の色を選ばない鉄板カラーです。
奥様が、どんな色柄の着物やワンピース、スーツなどの洋服の場合でも必ず引き立たせてくれる万能な色です。
おまけに身体が引き締まって男らしく見えるというメリットもあるので、迷うなら紺で決めてしまいましょう。
紺色のスーツ以外で選ぶなら、おすすめなのはグレーのスーツです。
春先らしく薄いグレーでもOKですが、こちらは奥様の服装の色をやや選びがちです。
チャコールグレーなどの落ち着いたグレーを選ぶと良いと思います。
茶色系など暖色系のスーツは秋を連想させるので、避けたほうが無難です。
春の麗らかな日差しの中を歩くのに、茶色のスーツはちょっと似合わない感じはありますよね。
入学式のスーツ シャツやネクタイの色や柄は?
Yシャツは白でも構わないですが、真っ白のYシャツはリクルートっぽくなってしまいがちです。
小洒落たパパに見せたいなら、ブルーやクリーム色、薄いピンクといったカラーのYシャツを選ぶといいですよ。
白の場合でも、ストライプなどの少し柄入りのYシャツを選んだ方がお洒落感がUPしますのでお勧めです。
この場合、奥様の服装にあった色を選んで下さいね。
奥様の服装(特に上着)と同じような色を合わせる事で、素敵な家族の出来上がりです。
迷ったらブルーを選んでおくと無難でいいかもしれませんね。
衿の形はお好きな形でOK。
少しカジュアル感を出したいなら、ボタンダウンがいいですよ。
ネクタイの色や柄は?
ネクタイの色は、スーツやYシャツとの色に似合うことも条件ですが、やはり奥様の服装の色とのバランスを考えることが大切です。
ネクタイの色は、奥様の服装の色と同系色か反対色を選ぶと吉。
迷ったらエンジ色が良いかもしれません。
エンジ色はお祝い事の“赤”を連想させるので、入学式にふさわしいでしょう。
写真映りも良い上に、ダーク系のスーツが引き締まって見えるメリットがありますのでお勧めです。
柄は無地か控えめの柄のもので、派手なものは引き立て役としてNGです。
ここで注意したいのが右上がりのストライプのネクタイは「レジメンタルストライプ」と言い、軍隊が発祥なので、お祝い事には避けたほうがいいですよ。
水玉系に見える柄やペイズリー(勾玉)柄なんかがお洒落で良いです。
入学式で履く靴はどんな靴を選べばいい?
せっかくスーツをビシっと決めても、靴がくたびれていたらかなり残念ですよね。
人を見る時は、履いている靴を見ればいいとも言われます。
入学式で履く靴は、普段お使いのものでも構いませんが、だらしなく見えないようなビジネスシューズを選びましょう。
靴の形は、つま先の切り替えが一文字飾りになったデザインのストレートチップでなくても構いません(もちろんストレートチップでもOK)。
お祝い事なので、ゴールドやシルバーの飾りが付いていても問題はないです。
その際、腕時計やカフスなどを身につける方は、靴の飾りとカラーを揃えると素敵に見えますよ。
普段お使いのものを使用する場合は、きちんと靴磨きをして、お手入れをしておきましょう。
折角の子供の晴れの日は、周りの保護者もきちんとされています。
普段は気にならないから、これぐらいならいいかというレベルでも、周りがキチンとされていたら悪目立ちしてしまう可能性があります。
特別な日に向けて磨き上げて、くたびれた感のない靴を準備しましょう。
色はスーツとの色が合えば、基本何色でもOKですが、迷ったら黒!が鉄板です。
ちょい足しアイテムでお洒落なパパへ
入学式は何かとお金がかかりますよね。
お子様の服とママの服を購入したからパパはいつものスーツで、なんて事も少なくないですよね。
そこで手持ちのスーツを普段よりお洒落に見せるのに活躍するのが、ポケットチーフやカフスといった小物。
ポケットチーフやカフスなら、スーツを新調するより気軽に準備ができますよね。
特に、ポケットチーフは色も豊富に揃っているので、ネクタイや奥様の服装との色も合わせやすく、お洒落感をUPさせるのに非常に有効なアイテムです。
これを活用しない手はありませんよね。
少しの気遣いで、お洒落感がだいぶ違いますので、ぜひ試してみて下さい。
まとめ
春の素敵な陽気の中、家族揃って歩く姿を想像してみて下さい。
幸せの象徴の様な姿ですよね。
その姿を写真に撮れば何年経っても見返したくなる素敵な思い出になるでしょう。
残念なパパの思い出はいらないですよね。
入学式までの数日間、ママはこの記事を参考に頑張って準備をしましょう。