エビチリやエビマヨのように主役になるときもあれば、海鮮焼きそばや八宝菜、かき揚げ、シューマイのように名脇役となる「エビ」ですが、殻や背ワタをとるのはなかなか面倒な作業ですよね。
手間と生臭さと値段を考えると、スーパーで総菜を買ったり、お店で食べたりした方が楽かな?と思ってしまうほど・・
ですが、そんな主婦の味方が「冷凍むきエビ」です。
冷凍してあるので、使いたい時に必要な量をパッと出して調理できるので、本当に助かります。
テレビや雑誌では色々な解凍方法を紹介していますが、プリプリ&ふわふわした食感で生臭さもない、美味しいエビを食べるための“ベストな解凍方法”はどれでしょうか?
冷凍むきエビの解凍方法
冷凍食材を解凍する際には、「ドリップ」に注意しましょう。
ドリップとは、冷凍・解凍する際に食品にダメージが加わり、解凍したときに食材の組織液(水分・タンパク質・うまみ成分など)が流れ出たものです。
ドリップが多く出れば出るほど、うまみが少なく、食感も悪くなってしまいます。
以下は、メディアで良く紹介されている解凍方法ですが、「自然解凍が良い!」とか「流水解凍で十分美味しい」など、書いてあることが様々で、一体何が正解なのかわかりづらい・・・
5つの解凍方法について、私なりの見解をまとめていきたいと思います。
冷凍むきエビを自然解凍する方法
前日のうちに冷蔵庫に入れておいて、ゆっくり解凍させます。
冷蔵庫内の低い温度下で解凍するのは良いことですが、解凍された状態で長時間放置しておくと、ドリップに浸る時間が長くなり、臭みが残ります。
解凍後は早めに下処理して、調理しましょう!
冷凍むきエビを塩水+重曹に浸す
水1ℓに対して、塩と重曹を各小さじ3~4ずつ入れ、エビを浸すだけです。
解凍までの目安時間は、およそ20分くらいです。
真水で解凍してしまうと、浸透圧の関係で水分やうまみが逃げてしまうので、塩水で解凍しましょう。
また、エビは高タンパク食材なので、重曹を入れることでタンパク質が固くなり、プリプリした食感になります。
冷凍むきエビを氷水解凍する
ジップロックなどの密閉袋にエビを入れ、中の空気を抜いた状態で氷水に袋ごと浸します。
袋が浮いてきてしまうときは、上からお皿などで重しをしましょう。
約40分で解凍でき、自然解凍より早く解凍できるようです。
低い温度によりドリップが少なく、うまみや栄養がしっかり残った状態で解凍することができます。
冷凍むきエビを流水解凍する
真水では水分が出たり、うまみを洗い流したりするので、流水解凍するときは、必ず密閉袋に入れて(中の空気を抜いて)から流水をかけましょう。
約10分で解凍できますが、氷水解凍に比べてドリップの量が多くなります。
やはり、このドリップに浸されることで、エビに臭みが染みついてしまう可能性がありますので、時短ではありますが、あまりおすすめはできません。
冷凍むきエビを凍ったままボイルする
凍ったままのエビを沸騰したお湯に入れ、茹でる方法です。
この方法では、解凍されてゆであがるまでにうまみが逃げてしまったり、一気に温めることで身が締まって固くなってしまいます。
解凍してから、茹でるようにしましょう!
冷凍むきエビを解凍後の下処理
冷凍むきエビの解凍が済んだら、下処理をきちんとしましょう。
これを怠ると、せっかくうまみが残った状態で解凍できても、臭みのある美味しくないエビになってしまいます!
- まず、背ワタを確認。
背ワタが残っている場合は、臭みの原因になりますし、食感も悪くなりますので、面倒でもきちんと取り除きます。
むきエビは小さく、包丁で切り込みを入れるのが難しいので、その場合は爪楊枝で取るのがおすすめです。
やり方は簡単!
背中の中心部分に爪楊枝を入れて、引き抜くだけです。
スルッと抜けると気持ち良いですよ~♪
- 次に、塩で汚れを出し、片栗粉で臭みと汚れを落とす。
塩を揉み込むと、臭みや汚れが中から浮き出てきますので、一度洗い流します。
その後、片栗粉と水を混ぜて揉み込むと、白かった片栗粉が灰色に汚れてきます。
片栗粉は粒子が細かいので、汚れをしっかり吸着してくれているわけです♫
片栗粉を洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭きとったら下処理完了です。

まとめ
どんなにいい材料を使っても、ちょっとしたことで料理が台無しになることもあります。
食材の匂いもそうですよね。
特に、海老は食感や生臭さなどが気になりやすい食材です。
- 冷凍むきエビを解凍する時には「ドリップ」に注意しましょう。
- 「塩水+重曹」のよる解凍がおすすめです。重曹がない場合は、「氷水解凍」でもさほど変わらず美味しいエビになります。
- 解凍後は、背ワタを取って、片栗粉でしっかり汚れを落としましょう。
これらのポイントを押さえて、美味しい料理を作ってくださいね。
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