冬は、それまでの学習や練習の成果を発揮して、次のステップへ進むための勝負の時です。
中学、高校、大学受験や、幼稚園や小学校の「お受験」といわれるもの、専門学校や就職の試験などを控えている子どもたちは、何ヶ月も何年も前から準備してその日を迎えます。
彼らの緊張は計り知れないもので、親たちが「何か手伝ってあげたい」「合格させてあげたい」と思っても、最後にしてあげられることは、祈ることだけです。
それならせめて、神にすがりたいと神頼みをする親御さんも多いと思います。
神社に参拝し、絵馬を書いて、あれ?絵馬って本人以外が書いても良いのかな?
今まであまり気にしてなかったけれど、絵馬は縦書き?横書き?
名前は書いた方が良いの?
私もいつかは我が子の合格祈願を、と思うので、この機会にしっかり調べてみましょう。
絵馬の意味とは?
古来より、馬は神様の乗り物である、と考えられてきました。
そのため、生きている馬を神馬(しんめ)として神社に奉納するようになりましたが、馬を奉納できない者たちが、木や紙、土で作った馬で代用するようになり、奈良時代には、馬を描いた板に落ち着いたようです。
これが、絵馬の原型と考えられています。
また、古来より日本人は、食べ物やお金などを献上し、様々なことを神様にお願いしてきましたので、奉納する馬の代わりである「絵馬」に願いを書くようになったのではないか、と考えられます。
現在では、馬の絵に限らず、干支や人気のキャラクターの絵柄のものや、形がひょうたん型やうちわ型、イチョウ型や💛型と多種多様で、昔より柔軟で親しみやすくなっているようです。
正しい絵馬の書き方
2.1 どこに何で書くか
絵馬には表と裏があり、絵の描いてある方が「表」です。
願い事は「裏」に書きます。
ペンは、雨などで文字が消えないように、墨または黒の油性ペンが良いです。
ペンは寺社に置いてあるものでも構いませんが、順番待ちやインク切れなどのトラブルを防ぐためにも持参するのが無難です。
描きなれたペンで、神様に読みやすい丁寧な字で書きましょう。
2.2 縦書きか横書きか
特に決まりはないようですが、神社によっては「縦書き」と決めている所もあるようなので、置いてある見本を参考にしましょう!
昔の文献など見ると、古来より日本語は縦書きが多いですから、迷ったときは縦書きにすると良いのではないでしょうか。
絵馬によっては、ガイドラインが引いてあるものもあります。
2.3 願い事の書き方
「○○に合格しますように」という書き方よりも「○○に合格する!」と宣言する書き方が良いです。
後者の方が、神様に強い気持ちが伝わる、と考えられます。
具体的に、強い気持ちで書きましょう。
願い事が複数ある時は、別の絵馬に書くことをオススメします。
欲張って、一つの絵馬に沢山願いを書くと、「本当に叶えたいことなの?」 「優先順位は?」と神様も悩んでしまうかもしれませんよ。
2.4 名前、生年月日、住所、書いた日付は書くべきか
どこの誰かがわかるように、本当は全部書いた方が良いそうですが、個人情報を悪用される恐れがありますから、参拝の際に、神様に住所などを伝えておき、絵馬に書くときは、名前と書いた日付のみにすると良いかもしれません。
縁結びで有名な神社では、個人情報を守るためにシールを貼っている所もあるそうです。
2.5 絵馬所に掛けるか、持ち帰るか
基本的には、絵馬は寺社に奉納するためのものですが、「参拝の記念に」「旅の思い出に」と、絵馬を持ち帰りたい時はどうすれば良いでしょうか?
願い事を書いた絵馬は、きちんと願いが届くように奉納した方が良いですから、願い事を書くものと持ち帰るものを2つ購入しましょう。
また、家に持ち帰った絵馬は放置せず、神棚や自分の目線より高い位置に掛けておくと良いでしょう。
そういえば、私の息子の破魔矢に付いていた絵馬はそのまま神棚に置いてあるけど、良いのかな?
そのままでOK!
飾りと考えて良いそうです。
2.6 代理で書く場合の注意点
さて、ここまで絵馬の書き方をみてきましたが、親が代わりに書く場合は、特別な書き方があるのでしょうか?
答えはNOです。
本人同様に、宣言する書き方で願いを書き、誰かわかるように名前を書けば良いのです。
強いてあげるなら、「息子の○○が・・」「娘の△△が・・」と本人との続柄がわかる書き方をすると良いでしょう。
絵馬の書き方を調べてみると、さほど決まりはないようですし、寺社によっても違いがあるようです。
見本を置いている所もありますから、それを参考にしましょう。
まとめ
子どもの頑張りを間近で見ていると、「なんとかして合格させてあげたい」と思うのが親心ですが、合否に限らず、何か目標を持って、そこに向かって頑張ることができた我が子を認めてあげましょう。
目標がある、夢があるって素晴らしいことです!
そして、願いが叶ったか否かに関わらず、合格祈願した寺社にはお礼参りに行き、結果を報告しましょう。
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