子供の成長とともに、教育資金は膨らんでいき、幸せにしてあげたいと思えば進路についても全面的に応援したいものですね。
そこで頭を悩まされるのが資金調達…教育ローンや奨学金などについて、しっかりと知識を身に着けて、子供の背中を押してあげられたらと思いますよね。
今日はそんな教育ローンや奨学金についてお話したいと思います。
教育ローンと奨学金の違い
教育ローンとは教育の為に使う資金を目的とした融資の総称です。
各銀行でもそれぞれ教育ローンと呼ばれる貸付を行っています。
融資金利は、銀行によって違いますが2%台~のものが多いです。
この教育ローンは国でも行っています。
『日本政策金融公庫』で借りることができます。
申し込みはネットでもできます。
金利も1.78%(2018年11月現在)と銀行に比べて低いです。
子どもの進学を考えると良く耳に入ってくる奨学金とは、日本学生支援機構が貸与している進学を目的とした融資です。
奨学金には給付型(返済不要)と貸与型(返済必要)があります。
生活保護などの経済的な状況に応じて違ってきます。
奨学金は申込人が学生本人となり、返済の義務も学生本に生じますが、教育ローンは保護者である親が申込人となるのが大きな違いです。
大学の学費の支払いに教育ローンと奨学金を併用することはできるの?
結論的に言えば可能です。
学生が奨学金申請していても、親が教育の為にと教育ローンを申し込むことはできます。
ですが、借りたお金は返さなければいけません。
子どもは卒業後、奨学金の返済に追われます。
親も教育ローンの返済に追われていると、お互いにとても苦しい時期を過ごさねばなりません。
では、どのように併用するのが一番いいのでしょうか?
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大学の学費が払えない不便をカバーする併用方法
奨学金を申請して、承認されても実際の振り込みは入学後の5~6月となるようです。
4月まで遡って支払われますが、実際の入金は5~6月。
大学への支払いを待ってもらえるわけではないので、初年度の費用のみを教育ローンを利用すると、この遅れをカバーできます。
教育ローンの申し込み時期は事前に行う事ができるので、入学金などが必要となる前に審査を終えて振込を受ける事が可能なのです。
そして、教育ローンで補ってしまった分の初年度の奨学金を翌年に回していくことで、最終年度まで、前年度に用意できる形になります。
この形を取るためには親子でしっかり計画を立てておきましょう。
申込人が学生本人となる奨学金は振込も学生の名義の口座に振り込まれます。
お子さんが使ってしまう事のないよう、しっかり話し合い、奨学金を無駄にしないようにしましょう。
最終年度に振り込まれた奨学金は教育ローンの繰り上げ返済に当てましょう。
そうすることで返済金額を最小限に抑える事が可能です。
大学の学費は奨学金や教育ローンを借りたからと安心するのではなく…
大学生になると、講義などの空き時間もできるので、子供もバイトをするでしょう。
全ておこずかいにするのではなく、卒業後の返済に向けて、親子で少しずつ貯金をしておくことをおすすめします。
卒業後、1日も早く教育の為の貸し付けから自由になるために、親子で頑張るのがこの時期だと思います。
教育ローンも奨学金も、返済についてのプランを自分たちなりに考えておくことで、変わってきます。進学の際に、お子さんとしっかり話しておくといいですね。
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まとめ
大きな金額の動く、大学進学…不安も多いですが、上手に国の制度を利用する事で、なるべく少ない負担で希望の進路に進める事が望ましいですね。
奨学金も教育ローンも借金である事には間違いないので、利息を減らすためには返済期間を短くする事がベストです。
進学する学校によって、またご家族の家族構成などによっても違いはあるでしょう。
まずはお子さんとしっかり話し合って、計画をたてましょう。