例年、1月から3月にかけ、桜に先がけて梅が開花します。
「梅は咲いたか、桜はまだかいな。」
梅が咲き始めると桜の開花が待ち遠しくなりますね。
梅が開花し始めると春の訪れを感じるようになります。
暖かい日差しの中で、梅の花を見ることは、とても気持ちの良いものです。
梅の花が咲いたあと、6月頃になりますと、梅の実の収穫が始まります。
知り合いの方から梅の実をおすそ分けされる方も多いことではないでしょうか。
でも、せっかくいただいた梅の実をどうしたらいいのか?
どうやって食べたらよいのか?
お悩みの方もいらっしゃると思います。
そこで、ここでは、梅の実の収穫時期や利用方法などについて紹介します。
梅は何月に花が開花して梅の実の収穫時期はいつ?
梅の種類は、約300種類あるといわれています。
春の花、桜と違って、梅は「鑑賞を目的するもの」と「実を食用として利用するもの」 に分けられます。
鑑賞を目的とする梅の種類は、野梅系、緋梅系、豊後系の3系に分かれています。
梅の開花は、1月下旬から5月にかけて列島を北上します。
梅の見どころとしては、東京都世田谷の羽根木公園、埼玉県越生町の越生梅園、京都府の北野天満宮などが有名です。
食用を目的とする梅は、南高梅や豊後梅などがあります。
梅の実の収穫時期は、その用途によって違ってきますが、6月が目安となっています。
青く固い梅は、梅酒や甘露煮、黄色く熟した梅は梅干しやジャムなど、梅の実はその色や熟度によって加工する食品が変わってきます。
6月が梅の収穫時期の目安ということから、梅雨は「梅の雨」と書くように、昔から梅雨の語源とも言われていますよ。
おいしい梅の実の食べ方は?
昔から、梅は健康食品として広く利用されています。
梅干しや梅酒、梅漬けなどが有名ですね。
また、ジュースやジャム、梅エキスを活用した食品などが知られています。
特に、梅干しや梅漬けは全国各地でその地域特有の作り方があります。
中でも、和歌山県は梅の産地であり、梅の加工食品を特産品としています。
ご家庭で梅干しや梅酒などを作る際には、梅の産地のホームページなどを参照して作ってみたらいかがでしょうか。
和歌山県みなべ町には「うめ課」という課があります。
町のホームページには、梅干しなどの作り方が載っていますので、参考にしてみてくださいね。
市販されているものも多くありますが、いただいた梅の実で梅干しなどを作ってみたらいかがでしょうか。
梅の実が冷凍保存できる期間は?
いただいた梅の実は、できるだけ、新鮮なうちに梅漬けや梅酒などに加工することが一番良いと思います。
でも、すぐにできない方は、冷凍して時期をみて加工する方法もあります。
冷凍保存する場合は、まず、梅の実を十分に水洗いしてから、しばらく水に浸してアクを抜き、
その後、ヘタを取って冷凍パックや密閉袋に入れて保存します。
冷凍保存の期間は、おおむね1カ月ですが、なるべく早めに使用することをおすすめします。
あまり長く冷凍保存すると、梅のエキスが少しずつ失われる可能性があるからです。
使う時には、自然解凍か水を張ったボールに浸しそのまま電子レンジで解凍し使用します。
解凍した梅はなるべく早めに加工してくださいね。
鮮度が大事だと思います。
まとめ
梅の実をいただくと、「どうしたらいいのか?」と戸惑う方も多いことでしょう。
自分で加工するには、手間もかかるし、処理の方法もわからないため、つい、市販のものを利用します。
また、冷凍保存しても、冷凍庫の中で場所を取るなどわずらわしいと感じる方もいることでしょう。
でも、保存方法や加工の方法を覚えれば、他にない自家製(わが家)の梅干しや梅酒を楽しむことができます。
食べたり飲んだりする時には、苦労して作ったことが思い出され、ひと味違うものとなりますよ。
梅の実の食べ方、保存方法を参考にして、自分で梅干しや梅酒を作ってみたらいかがですか。