浴衣の帯のお手入れ、どうしていますか?
いつもはクローゼットの奥に眠っている浴衣。
年に1,2回しか着ないけど、夏だと汗もかくし、洗濯したり、クリーニングに出したりする方もいると思います。
帯はどうしていますか?
そもそも、帯って洗濯できる!?
色落ちしたり型崩れしたりしそうで、洗濯機で洗うのは不安・・でも、汚いままは嫌!
ということで、今回は、帯のお手入れについてお話します。
浴衣の帯は自宅で洗濯できる?できない?
洗濯できるかどうかは、帯の素材と洗濯表示によります。
帯の素材には「木綿、絹、ポリエステル、麻」などがあります。
基本的には、型崩れやシワを避けるために、洗濯はおすすめできませんが、ポリエステルや麻の帯は、ご自宅での洗濯も可能でしょう。
木綿や絹の帯は、糸の折り方が繊細で手触りの良いものがほとんどなので、その良さを保つためにも、ご自宅での洗濯は避けた方が良いです。
どうしても汚れや汗が気になる方は、クリーニングに出しましょう。
麻やポリエステル素材の浴衣帯を洗濯する手順
麻やポリエステル素材の帯をご自宅で洗濯する場合は、“手洗い”がおすすめです。
≪手洗いの手順≫
- 桶などにたっぷりの水、または、ぬるま湯を入れる。
- 中性洗剤を入れる。
- 帯を入れて、押し洗いする。
- 水を替えながら、しっかりすすぐ、(2、3回)
- 洗濯ネットに入れて、洗濯機で脱水30秒~1分以内。
- 帯をハンガーにかけて、風通しの良い場所で陰干しする。
以上のような作業が面倒で、洗濯機で洗いたい!という方は、多少の型崩れや色落ちは覚悟してください。
手洗いと同様に、帯を洗濯ネットに入れて中性洗剤を使用し、「おうちクリーニング」や「手洗い」コースで洗濯しましょう。
浴衣や着物の帯は洗えるものが主流?
滅多に着る機会がない浴衣や着物ですが、最近では、カジュアルな浴衣や洋服をリメイクした着物など、浴衣や着物がより身近なものになっています。
普段着として着ている方もいらっしゃるようですね。
そのため、購入できるお店も増えており、ネット通販でも簡単に、浴衣や帯などを一式そろえることができます。
“洗える帯”の種類も豊富で、若い方を中心に人気があるようです。
私自身も着物を持っているのですが、最近では洗える着物と帯を購入するようにしています。
普段来ている洋服だって、下着を着ていても1回着たら洗濯しますよね!?
着物だって洗って、肌襦袢があるからと言っても外からの目に見えない汚れはついているので、毎回キレイなものを着たいですよね。
帯を洗濯する頻度は?
基本的には、帯は洗濯する必要がありません。
着用後に「陰干し」で汗や水分を飛ばし、毛の柔らかいブラシでブラッシングをして、ホコリや汚れを軽く落としておけば、洗濯やクリーニングは滅多に必要ありません。
実際、私も洗濯したことがない10年以上前に使用していた帯を持っているのですが、きれいな状態で残っています。
汚れや汗が気になる場合など、どうしても洗濯したいのであれば、夏の終わりに(浴衣をしまう前に)一度洗濯すれば十分でしょう。
洗えない帯のお手入れ方法
目立つ汚れが無ければ、洗濯もクリーニングも必要のない帯。
とは言っても、汗の染み込んだ帯をそのまましまったり、長い間引き出しの奥にしまい込んでいたりすると、虫食いやカビの原因になります。
定期的に、帯の「虫干し」をしましょう。
風通しを良くして湿気を払い、カビを防ぐとともに、害虫を取り除くことを「虫干し」と言います。
≪虫干しのポイント≫
- 乾燥した晴天が2日以上続いた日の昼間に行う。
- 年に3回行うのがベスト。(梅雨の時期を過ぎた頃、浴衣を使用した夏が終わる頃、最も乾燥する1月頃)
- ハンガーにかけて陰干しする。
- しまう際には、日の当たらない湿度の低い場所や、風通しの良い場所に保管する。
まとめ
- 帯は、基本的には自宅で洗濯しない方が良い。
- 帯は、年に3回「虫干し」して、害虫やカビから守る。
- やむを得ず洗濯する場合は、『中性洗剤で優しく洗い、しっかりすすいだ後、軽く脱水して、風通しの良い場所で陰干しする』。
汗や汚れが気になる方は、“洗える帯”を購入することをおすすめします。
滅多に浴衣を着ない方ほど、帯を雑に扱い、汗の染み込んだ状態でしまったり、長い間しまい込んでいたりするので、カビないように大切に保管しましょう!