夏は、立っているだけで汗びっしょりになる季節。
真夏の外出や炎天下での仕事はきついですよね。
「あれ?ちょっと体がおかしい・・」
「頭がいたい」
など、少しでも異常を感じたら、熱中症になる前に早めの対策が必要です。
そんな時に便利なのが、コンビニです。
いつでもどこでも何時でも(一部地域を除く)、私たちを迎えてくれるコンビニ。
外出先で土地勘がなくても、少し探せばだいたい見つかりますよね。
急な熱中症対策も、コンビニに行けばきっと大丈夫!
では、コンビニでどのような飲み物や食べ物を買えば良いでしょうか?
熱中症で起きる体の異常や症状
熱中症の主な症状
- めまい
- 吐き気
- 倦怠感
- 頭痛
- 汗が異常に出る、または暑いのに全く出ない
- 急な高熱
- 手足のしびれ
- 意識が朦朧とする
など
なぜこういった症状が出るのかと言うと、
- 長時間暑い場所にいたり、日差しを浴びたりする⇒「熱失神」(めまい、立ち眩みなど)
- 大量発汗による脱水症状が続く⇒「熱疲労」(倦怠感、吐き気、頭痛など)
- 大量発汗により、汗とともに電解質(イオン)が失われる⇒「熱けいれん」(手足のしびれ、こむら返りなど)
- ①~③よりさらに熱が上がり、体温調節する働きが追いつかなくなる⇒「熱射病」
※④は非常に危険な状態です。
①の状態にならないために、長時間の外出は控え、涼しい場所で体を休める必要があります。
また、②や③の状態にならないためには、しっかり水分補給し、失われた電解質を摂取することが大切です。
熱中症対策にコンビニでも買えるおすすめの飲み物
暑い日には、知らず知らずのうちに汗をかいています。
熱中症対策として、一番大切なことはやはり“水分補給”ですよね。
コンビニには様々なドリンクが売られていて、『熱中症対策水』というものまでありますが、水分補給したい場合、飲み物なら何でもOK!というわけではありません。
熱中症対策の水分補給にむかない飲み物
まず初めに、水分補給には適さない飲み物を挙げておきます!
✖︎コーヒー
✖︎紅茶(緑茶もあまり良くない)
✖︎アルコール類
✖︎ジュース
✖︎牛乳
コーヒーや紅茶、緑茶にはカフェインが含まれています。カフェインには利尿作用あり、せっかく補給した水分が尿として外に出てしまいます。
アルコール類は、水分補給どころか、利尿作用により脱水症に陥る可能性もあるので、熱中症対策としては逆効果です。
ジュースは、糖分が多いですし、牛乳には下剤効果があるので、やはり水分補給には適しません。
水分補給に最も適しているのは、『水』です。
水には糖分・塩分・カフェインなどが含まれていませんので、いくら飲んでもそれらの過剰摂取にはなりません。
ですが、「味がしない」と言って水を飲まない人は意外と多いんですよ。
そこで、ノンカフェインでミネラル豊富な『麦茶』がおすすめです!
汗をかくと、水分と一緒にビタミンやミネラルも失われてしまいますので、水分とともに“ミネラルの補給”も必要です。
また、『ほうじ茶』は、お茶なのでカテキンやポリフェノール、フラボノイドがたっぷり含まれているのに、カフェインが少ないという有り難〜い飲み物なので、こちらも水分補給に適しています。
スポーツや仕事で、普段より発汗量が多い時には、『スポーツドリンク』が良いでしょう。
ナトリウムが多いスポーツドリンクは、利尿作用も少なく、甘えも控えめで、急な熱中症対策にはぴったりですが、飲みすぎると塩分を摂取しすぎてしまうので、発汗量の多い時だけ飲むようにして、常時の水分補給は水や麦茶にしましょう。
屋外や現場で働く方など、長時間外で活動し、一般の方より多く汗をかく方は、『熱中症対策水』や『OS-1(経口補水液)』が必要になります!
体調やシチュエーションで飲み分けすると良いでしょう。
熱中症対策の水分補給に向いている飲み物
熱中症対策に適したドリンク
〇水
〇麦茶
〇ほうじ茶
〇スポーツドリンク
〇経口補水液(大量発汗時のみ)
熱中症対策にコンビニでも買えるおすすめの食べ物
熱中症対策というと、水分と塩分のみに気を取られがちですが、実は、熱中症からの回復には、筋肉の働きを助ける「カリウム」や疲労回復に役立つ「クエン酸」を摂る必要があります。
『梅干し』
梅干しと言えば塩分!ですが、梅干しには「クエン酸」も多く含まれています。
クエン酸には、疲労回復などの効果があります♪
カリカリ梅や個包装タイプの「男梅」の他、梅シートや幕の内弁当などでは白米の真ん中にドーンと梅がのっていたりもして、コンビニで必ず手に入ります!
『バナナ』
バナナには「カリウム」が多く含まれています。
(その他、ひじき、いも類など。)
『夏野菜』
野菜にはビタミンなどが多く含まれていますし、特に夏野菜には体温を下げる効果があると言われていますので、野菜たっぷりの「サラダ」や夏野菜であるトマトを使った「トマトジュース」もおすすめです。
『塩キャンディー』
持ち歩く「塩分」としては、塩飴が楽で良いと思います。
例えば、暑く混雑した電車の中では飲食しづらいですが、飴なら気軽に口にできますよね♪
これらは、熱中症対策として非常に有効ですが、くれぐれも食べ過ぎにはご注意ください!
日頃からバランスの良い食事を心がけ、体力を維持することが、熱中症予防につながると思います。
もし熱中症の症状が出てきたら?
少しでも体に異常を感じたり、頭痛やめまい、吐き気、発熱などの症状が出た場合には、重症度にとらわれず、速やかに医療機関を受診しましょう。
応急処置として、
- 涼しい場所で体を休める。
- ワキの下や首筋、足の付け根など太い血管が通っている部分を冷やす。
- 塩分の入った飲み物を飲む。
- 衣服を緩め、風通し良くする。
おわりに
熱中症対策として、帽子を被り、首やワキを冷やしたり、食べ物や飲み物で栄養補給したりすることは必要なことですが、事前に体調を整えておくことも大切です。
異常な暑さが続く夏。
できれば長時間の外出は控え、冷房の効いた室内で適度に休息を取ることもお忘れなく。