水出し緑茶でカテキン効果
暑い夏、冷たく冷えた緑茶は喉をうるおすにはもちろん、うだるような暑さの中気分をスッキリさせてくれますよね。
そんな緑茶ですが、緑茶には健康成分として有名なカテキンが含まれています。
このカテキンは、抗酸化作用、老化防止、血圧の調整、体脂肪の抑制、抗アレルギー作用、消臭作用などなどいっぱい効果があります。
そのカテキンは、なんと水出しで緑茶を抽出するとお湯で淹れるよりいっぱいとれると話題になっています。
そこで、水出し緑茶のカテキンについてご紹介しましょう。
緑茶に含まれるカテキンって何?
カテキンは、ポリフェノールの一種。
緑茶独特の渋みであるタンニンと呼ばれているものが主成分となっていますが、お茶の葉には実は形の違う4種類のカテキンが存在しているそうです。
それが、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの4種類。
そのうちエピカテキンが、加熱などによってカテキンに変わるそうです。
そしてこのカテキンは酸化しやすく、成分が変わってしまいやすいのですが、緑茶になる工程でこの酸化が抑えられて、カテキン本来の効果を期待できるそうです。
緑茶などに含まれるカテキンの健康効果
その効果とは、免疫力アップ、血中コレステロールの低下、体脂肪の低下、ガン予防、抗酸化作用、虫歯予防、抗菌作用といったものが代表としてあげられます。
そして、国立がん研究センターが2015年5月には、緑茶を1日に5杯以上飲んでいる人の死亡率は、1杯以下の人に比べ、男性で13%、女性で17%低くなるほか、特に心臓や脳血管、呼吸器系の病気になるリスクが13~45%近くも減るという結果を発表したことで、さらにカテキンの健康効果に注目が浴びました。
緑茶は水出しするのが良いのはなぜ?
1.カテキンの抽出量
カテキンは高温に溶けやすい性質を持っていることと、カテキンの効果はカテキンの単独ではなくもうひとつエピガロカテキンガレートとの比率がポイントになるそうです。
その比率というのが、エピガロカテキンガレートとエピカテキン(カテキン)が1:1だとカテキンの持つ効果は出にくく、1:2以上になるとその効果を発揮するとか。
そして、エピガロカテキンガレートよりカテキンが2倍以上抽出される温度帯が、20℃または4℃で1時間かけての抽出だったそうです。
2.ビタミンC
水出しの良い点は、緑茶に含まれるビタミンCもしっかりとれるというところです。
ビタミンCは、水溶性なので水に溶けやすい一方で、熱に弱い性質が難点。
熱いお茶ではビタミンCの効果は期待できなくなってしまいます。
そこで水出しすれば、熱にさらされることなく抽出することができるので、ビタミンCをしっかりとることができるのです。
3.旨味アップ
緑茶には独特の苦味と渋みがあります。
苦味となるのがカフェイン、一方カテキンは渋味を特徴とします。
そして、高い温度のお湯で抽出すると、カフェインが多く抽出されやすくなり苦味を強く感じるお茶になりますが、水出しにすると、カフェインが抑えられて苦味を少なく感じます。
また、旨味成分であるアミノ酸も水出しの方が多く引き出せることから、水出しの方が旨味を感じながら美味しくお茶の味を味わうことができます。
お茶選び 緑茶を水出しするなら?
1.茶葉は水出し用?
販売されているお茶に、水出し用と書かれているものがあります。
これは、水出しでも手早く抽出できるように、茶葉を細かく粉砕されているものです。
けれど、水出し用じゃなくてはいけないわけではありません。
もちろん普通の茶葉でも水出しすることができます。
2.緑茶はなんでも良いの?
緑茶といっても、煎茶、玉露、抹茶、玉緑茶、
などに加え、茶葉の摘む時期によって一番茶、二番茶、三番茶と分かれます。
ではいったいカテキンが多く含んでいるのはどれなのでしょうか?
一番多くカテキンを含むとされるのが、釜炒り茶、次に続いて煎茶、さらに番茶と続きます。
この理由は、茶葉の中のカテキンは太陽を浴びると多くなるので、できるだけ太陽を浴びた茶葉の方がカテキンの含まれる量は多くなるのです。
なので、春に摘む一番茶よりも、6~7月の夏場に摘まれる二番茶や三番茶の方が多くなります。
まとめ 美味しく冷たい水出し緑茶で夏を乗り切ろう
いかがだったでしょうか?
健康効果で有名なカテキンですが、実際どんなものか知らなかった方もいるのでは?
しかも水出しの方がカテキンをいっぱいとれるとは驚きですよね。
でも暑い夏に、熱いお茶の気分にはなれませんが、水出しなら夏にぴったり!
ちょっとひと手間加えて、この夏は水出し緑茶で暑さを乗り切りませんか?