春の短い期間しか咲かない芝桜。
芝桜の名所では、あたり一面ピンク色の花の絨毯になり、多くの人を楽しませてくれています。
最近では、玄関前の鉢やプランターで芝桜を育てる家庭も増えています。
ご家庭で芝桜を育ててみたい!というガーデニング初心者さんのために、簡単なポイントと注意点をまとめておきます。
芝桜ってどんな花?開花時期は?
芝桜は、ハナシノブ科の多年生植物で別名、「ハナツメクサ(花詰草、花爪草)」と呼ばれています。
茎が立ち上がらず横に這うように広がるので、グランドカバーとしても利用されています。
開花時期は4~5月ごろ、期間は2週間程度。
芝桜は、
- 乾燥に強い
- 気温の変化に強い
- 病気や害虫などに強い
という特徴があります。
比較的簡単に育てることができるので、ガーデニングにも人気があるんです♪
芝桜を育てるときのポイント
芝桜に一番大切なことは、「水はけ・風通しの良い、日向」に植えるということです。
芝桜に限らず、植物は基本的には日向で、太陽の光を浴びて成長しますので、日陰では弱い茎になったり、きれいに咲かなかったりします。
また、芝桜は乾燥には強いですが、水分過多では蒸れて枯れてしまいますので、水はけや風通しが悪いところや、日陰でジメジメしている所は苦手です。
風通しの良い、日の当たる場所に苗を植えましょう!
日当たりが悪くても、どうしても芝桜を育てたい!という方は、株同士の間隔を広めに空けて、風通し良くし、出来るだけ蒸れないようにしましょう。
1日5時間程度日が当たれば、なんとか芝桜を育てることはできますが、生育や開花時期が遅れることがあります。
芝桜の苗植え時期と植え方
苗植え時期
芝桜は種ではなく、苗から育てます。
苗の植えつけは、3月~5月、9月~10月に植えるのが良いでしょう。
植え方
植える前に、土作りをします。
鉢植えで、市販の培養土を使用する時は、水はけが良くなるように、川砂を2割程度まぜると良いでしょう。
地植えでは、苗植えの1週間前に土を耕し、堆肥や腐葉土を2〜3割混ぜ込んでおきましょう。
鉢植え(芝桜は、どんどん横に広がっていくので、苗よりも大きい鉢を準備しましょう。)
- 鉢底に、ネット、鉢底石、土を入れる。
- ポットから苗を取り出し、根をほぐす。
- 苗を植える。(プランターの場合、株同士の間隔を15~20cm空ける)
地植え
- ポットから苗を取り出し、根をほぐす。
- 株同士の間隔を20~30cm空けて、苗を植える。
芝桜のお手入れ(水やり、肥料、剪定、目土)
芝桜は、他に比べて、手入れが少なくて済む植物ですが、より長く美しく保つために欠かせないお手入れがいくつかあります!
1. 水やり
植え付けから根がはるまでの2週間程度は、土が乾かないようにたっぷりと水をあげましょう。
乾燥に強い花ですが、過湿は苦手なので、水のやり過ぎには注意しましょう。
蒸れてダメになってしまいます。
梅雨の時期は、土が蒸れてしまうので、様子を見て水やりしましょう。
夏の時期は、日中水やりをすると、水が熱湯になってしまうので、早朝か夕方涼しくなってからあげるようにしましょう。
2. 肥料の与え方
植え付ける1週間前に、化学肥料を土に混ぜておきます。
その後は、2~3月(花が咲く前)に液体肥料を1週間~10日おきに2~3回与えると良いでしょう。
※窒素成分の多い肥料は、茎葉には良いですが、花つきを悪くしてしまいます。
3. 剪定や雑草取り
風通しが悪くて株が蒸れてしまったり、生育が悪くなるのを防ぐために、枯れた部分は剪定ばさみでカットしたり、雑草を定期的に抜いたりしましょう。
4. 目土(めつち)
根付きや発芽の促進、植物の乾燥防止、また、地表面を平らにならすために行います。
長く育てていると、株が浮き上がってきて、株元が剥げてくることがあるので、上から目の細かい土をかけて茎と地表面をしっかり密着させます。
まとめ
芝桜は、乾燥・温度変化・病気などに強い植物で、育てやすく、ガーデニング初心者にもおすすめです♫
「簡単」とは言っても、キレイに長く咲かせる為には、丁寧にお手入れする必要があります。
育ててみて、もっと増やしたい!という方は、ぜひ、詳しく調べて、庭一面を芝桜でいっぱいにしてください♫