6月のあじさいの鎌倉巡り
桜の時期が終わり、若葉の季節になると見頃を迎えるのがあじさいです。
そして、あじさいと言えば、関東近辺では鎌倉がとても有名です。
鎌倉には多くのあじさいの名所がありますが、開花時期や、それに合わせて混雑時期も変わってきます。
せっかくのあじさい、ごちゃごちゃした混雑は避けたいですよね。
そこで今回は、鎌倉のあじさいの名所と、少しでも混雑を避けるためのポイントをご紹介しましょう。
鎌倉にあじさいが多いのはなぜ?
鎌倉の初夏といえばあじさい。
多くの観光客で普段から賑わっている鎌倉ですが、紫陽花の季節は時に混雑しているそうです。
では、そもそも鎌倉にあじさいが多いのはなぜなのでしょうか?
理由はいろいろあるようですが、まず鎌倉の地形と気候があじさいの生育に適していることが大きく関係しているようです。
古くからお寺が多い鎌倉。
お寺では死者へたむける花としてあじさいを植えられていたところ、挿し木で増やしやすく、潮風でも枯れないで育てやすいことからあじさいは増えていったようです。
さらに、鎌倉は山を切り崩して作られたところであり、根をしっかりはるあじさいは鎌倉を土砂災害か守るという点で理に叶っていたのです。
鎌倉のあじさいの名所
あじさいの名所をここでご紹介しましょう。
あじさいの時期は特に混み合う鎌倉ですが、少しでも混雑を避けるためのポイントも併せてご紹介します。
1.明月院
鎌倉のあじさいの名所の中でも、特に有名なのが明月院。
「あじさい寺」とも呼ばれるほど、明月院のあじさいは美しく一度は見るべきスポットです。
参道には約2500株もの澄んだ青色を特徴とする、日本古来の品種である「ひめあじさい」が植培されています。
その美しい青色は「明月院ブルー」とも呼ばれるほどで、参道だけでなく、境内のいたるところであじさいを見るこのとができます。
明月院の紫陽花が咲く時期と混雑回避ポイント
あじさいの見頃のピークを迎えるのが6月10日ごろ。
それ以降の土日はかなりの混雑が例年予想されます。
そして、開門9時以降で、拝観者が非常に多い場合は一旦入場の受付を中止することもあるそうです。
できるだけ混雑を避けたい場合は、平日9時〜11時ごろと15時〜17時ごろが良いようです。
ただし、開門時間前に並んでいる人もいるようなので、9時を少し過ぎればその列もなくなりスムーズに入場することができるかもしれません。
2.長谷寺
40種類以上、2500株以上のあじさいが見られる、鎌倉最大のあじさいの名所です。
本堂の背後にある の斜面には、斜面を覆うようにあじさいが植えられています。
あじさいの中を散策できる「あじさい路」からは、由比ヶ浜をあじさい越しに眺望でき、素敵な絶景スポットです。
長谷寺の紫陽花が咲く時期と混雑回避ポイント
名所だけに、あじさいの見頃を迎える6月10日以降の土日は多くの観光客で混雑することが予想されます。
あじさい路は狭い小道なので、混雑時には入場制限が設けられる場合があり、その際は整理券が配布されます。
整理券をもらえば再入場できるので、時間まで近くを散策するなどして時間を有効活用するのも良いでしょう。
一方、平日も混雑が予想され、11時には入場制限がかかったということもあるそうで、10時からは団体のバスも到着するころなので、朝8:00〜9:00までに長谷寺に到着していた方が良さそうです。
3.御霊神社
6月初旬から中旬にかけてが見頃を迎える御霊神社。
神社の境内に入る際に江ノ電の線路を渡るのですが、江ノ電とあじさいは初夏の鎌倉の風物詩と言われるほどです。
江ノ電とあじさいの距離が近くて、かつ御霊神社は江ノ電とあじさいが一緒に見られる唯一のスポットなので、撮影に多くの方が集まっています。
また、間近で江ノ電を見ることができるのも御霊神社が人気の理由です。
御霊神社の混雑回避ポイント
鳥居付近の細い通路が撮影スポットです。
ですから、撮影に多くの方が集まりやすいのが難点でもあります。
観光客が集まってくるのがお寺の開門時刻9時以降なので、9時を過ぎるとお寺を巡る前、また巡った後に御霊神社へとやってくる観光客と重なります。
ですから、その前の8時の早朝が快適に撮影できるタイミングと言えます。
4.稲村ケ崎公園
正式名称は鎌倉海浜公園稲村ケ崎地区。
由比ヶ浜や七里ヶ浜に比べるとマイナーですが、江ノ島と富士山を眺められる絶景スポットとして有名な稲村ケ崎公園。
晴れた日に稲村ケ崎公園から眺められる富士山は、関東の富士見百景にも数えられているほどです。
園内にはテーブルや椅子があって、くつろぐスペースもあります。
お天気が良い日には、お弁当を食べたり、お茶を飲んで休憩するのにもぴったりな公園です。
あじさいの季節には、園内各所で紫陽花を見て歩くことができます。
稲村ヶ崎公園は鎌倉のあじさい観光の穴場スポット!
鎌倉といえば有名な由比ヶ浜や七里ヶ浜に比べると、地元の方々の憩いの場といったところの稲村ケ崎公園。
しかも広い敷地ですから、さほど観光客でいっぱいということを気にしなくても良さそうなエリアです。
鎌倉で私だけのあじさいスポット
休日に限らずあじさいの季節は観光客でいっぱいの鎌倉。
ちょっとでも混雑を避けたいという時は、早朝に行くのがポイントのようです。
季節になるといたるところで楽しむことができるあじさい。
いくつかのスポットを巡っていると、その中だけでなく途中でも、もしかするとお気に入りのあじさいスポットを見つけるのも良いかもしれませんね。