楽しく、美味しく銀杏拾い
秋に美味しい旬を迎える銀杏。
おやつに、おつまみに、またお料理の季節を感じさせる添え物としても人気の食べ物です。
そんな銀杏、お店で買うことはもちろん簡単ですが、イチョウの木は身近に生育している木ですから、銀杏拾いをしてみるのも。
そこで今回は銀杏拾いについてご紹介しましょう。
銀杏ってそもそも何?
銀杏はイチョウの木になる実の中の、殻に包まれている部分。
イチョウは太古の昔からあると言われています。
さらに、雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけです。
銀杏のなる木、イチョウは日本全国に自生したり植樹されていて、各地で銀杏は収穫されていますが、愛知県祖父江町銀杏の生産量日本一とされています。
銀杏拾いのポイント
1.持ち物
銀杏拾いには、まずゴム手袋とビニール袋を用意しましょう。
銀杏の皮に含まれているイチオールという成分。
このイチオールが皮膚に直接触れるとアレルギー反応を起こして、手のかぶれの原因になります。
銀杏を素手で触れないためにもゴム手袋は必須です。
ちなみに、厚手だとつかみにくいので、銀杏を拾いやすくするためには薄手のゴム手袋がオススメです。
さらに、拾った銀杏を入れて帰るにはビニール袋が一番です。
持ち帰りの間、周りの人へ銀杏の嫌な臭いを撒き散らさないためにも、また実から出る汁をこぼさないためにもビニール袋は活躍します。
臭い対策のために、何重かにして使うようにしましょう。
2.木の選び方
まずは雌の木を選びましょう。
銀杏には雄と雌がいて、実がなるのは雌の木だけ。
雄と雌の見分け方は、雄の葉は真ん中に深く切れ込みが入っており、雌の葉は切れ込みが浅いことが多いそうなので、木や落ち葉を見てチェックしてみてくださいね。
さらに葉っぱは大きいもの。
これは葉が大きいと太陽の光を少しでも多く浴び、そのことでより良い実がなります。
また、大きい木を選ぶのもポイントです。
実の大きさは、木の大きさに比例すると言われているのでこれもチェックして、大きな銀杏をゲットしましょう。
銀杏を拾ったら下処理が必要?
銀杏を拾ったら必ず下処理が必要です。
まず、水を入れたバケツなどの大きめの容器で2~3日間ほど銀杏をふやかします。
ふやけたら、銀杏をザルなどに移し、周りの皮をきれいに落とします。
皮を落としたら、風通しのよい場所で、銀杏を広げてさらに2~3日ほど天日干しにしましょう。
この天日干しした銀杏ですが、殻付きのままで置いておくと1ヶ月は冷蔵保存ができます。
おいしい銀杏の食べ方
下処理ができたら、あとはお好みの方法でお料理していきましょう。
1.塩炒り銀杏
熱したフライパンに、殻を割って取り出した銀杏と適量の塩を入れ、蓋をして中火にかけます。
蓋をしたままのフライパンをときどき揺すります。
殻に焦げ目がついて、割れ目が大きくなったらフライパンを火からおろして完成です。
2.揚げ銀杏
銀杏の定番である揚げ物。
殻を割って取り出した銀杏を揚げ油で揚げていきます。
その際、ときどき箸で銀杏を転がし、剥がれた薄皮を取り除きます。
弱火で1~2分間で揚げ上がります。
揚げ上がったら、油をきって塩をふり完成です。
3.バター焼き
シンプルに塩で炒るのも良いですが、バターとの相性もぴったりな銀杏。
熱したフライパンでバターを溶かして、殻から取り出した銀杏を入れ、バターをよくからめます。
銀杏にほどよく焦げ目がついたら完成。
お好みでブラックペッパーをふっても良いでしょう。
関東で銀杏拾いにオススメのポイント
イチョウの木は色んなところで見かけられます。
沿道であれば自由に拾えますが、場所によっては銀杏拾いの会があったりも。
たとえば、甲州街道のイチョウ並木での銀杏拾いは平成6年から国土交通省関東地方整備局の相武国道事務所によって毎年開催されています。
毎年多くの方が参加されているようです。
もちろん参加しなくてもイチョウ並木にいけば銀杏は落ちているのでシーズン中ならいつでも拾いに行けます。
また、公園の中を散歩しながら銀杏拾いも秋の心地良い季節、オススメのポイントです。
昭和記念公園は、テレビや雑誌で多く取り上げられるほどイチョウ並木は有名ですが、黄金色に染まったイチョウを見ながら、銀杏拾いに行くのはいかがでしょうか?
さらに、イチョウは神社仏閣の敷地内に植樹されていることも多く、ここでも銀杏拾いを楽しむことができます。
ただし、気をつけたいのが、お寺や神社によっては敷地内での銀杏拾いができないところもあるのでご注意を。
まとめ 楽しく美味しく銀杏を
ちょっと臭いが気になる銀杏。
けれど、秋の美味しい味覚のひとつです。
お店で売っているのを買うのもひとつですが、せっかくだから自分で拾い集めてみるのも。
しっかりビニール袋やゴム手袋でガードすれば大丈夫です。
今年は、銀杏拾いをして新鮮なうちに召し上がってみてはいかがでしょうか?