乾電池が液漏れしたらどうすればよいか?って知っていますか?
しばらく使っていなかったリモコンや子どものおもちゃ、久しぶりに使おうとしたら、反応なし!電池が入ってないのかな?と電池パックを開けてびっくり!電池が入ったままになっていて、液漏れしている!!
そんな経験ありませんか?
乾電池が液漏れしてしまったら、リモコンやおもちゃはもう使えない?
掃除すればまた使えるようになる?
液漏れした乾電池はどうする?
意外と知らずに素手で処理している方も多いはず!
知っておくと、慌てずに対処できますよ🎵
乾電池から漏れ出た液は触ったら人体に害を及ぼすか?
乾電池の中には、「電解液」と呼ばれるものが入っています。
電解液とは、電気伝導性を有する溶液のことで、乾電池の内部で電気を発生、伝導させ、使えるようにするために重要な役割を果たしています。
電解液は、電池の種類によって異なり、ご家庭でよく使用されるアルカリ電池には水酸化ナトリウムの水溶液(強いアルカリ性)が、マンガン電池には塩化亜鉛の水溶液(弱酸性)が使用されています。
では、この電解液に触れた場合、どうなるのでしょうか?
結論から言うと、
人体に害を及ぼす危険性が極めて高い、と言えます。
特に、強アルカリ性である水酸化ナトリウムが皮膚に付着すると、化学熱傷を起こす恐れがあります。
化学熱傷とは、化学薬品によるやけどのことで、皮膚が水膨れやただれを起こしたり、壊死する可能性があります。
もし、電解液が皮膚に付着したり、誤って手で触れてしまった時は、すぐに流水で洗い流しましょう。
速やかに処置すればさほど問題ありませんが、少しでも皮膚に異常を感じたら、医療機関を受診しましょう。
また、電解液が床に垂れた時はしっかり拭き取って水拭きをし、衣類に付着した場合にはすぐに脱いで洗濯をしてください。
この時、直接手で触れないように、ビニールまたはゴム手袋などをはめて作業するようにしましょう。
最も深刻なのは、目や口に入った場合です。
目に入ると失明の恐れがありますし、誤飲した場合には、消化器官の損傷もあり得ます。すぐに医療機関を受診してください!
液漏れした乾電池の処理方法
液漏れしていた乾電池は、できるだけ機器から取り外し、すぐに密閉袋などに入れて保管し、決められたごみの日に出すようにしましょう。
液状の電解液はもちろん、乾燥して白い粉状になった電解液も危険ですから、電池を取り外す際には、直接手で触れないようにビニールやゴムの手袋を着用しましょう。
また、無理に電池を外そうとして粉が飛び散る危険性もありますので、メガネやマスクを使用するなど、十分に注意が必要です。
乾電池からの液漏れが付着したリモコンやおもちゃはどうなる?
乾電池が入っていた電池BOXを適切な方法で掃除すれば、再度使用することができます。
掃除の手順
- 濡らしたタオルやウェットティッシュで電解質(粉)を除去する。
- 乾いた布や綿棒などで乾拭きする。
- 電池の接地面の腐食やさびを紙やすりで磨いて取り除く。
- 新しい電池を入れ、使用可能か確認する。
これらの作業を行っても、電解液をきれいに除去できない場合は、安全のために使用は控えましょう。
乾電池の液漏れを防ぐために気を付けたい6つのこと
- 長期間使用しないリモコンや機器、おもちゃなどは電池を抜く。
- 逆向きに電池を入れない。
- 新しい電池と古い電池を一緒に使用しない。
- 傷ついた電池は使用しない。
- 種類の異なる電池を一緒に使用しない。
- 直射日光が当たるなど、高温になる場所には置かない。
まとめ
- 乾電池の中に入っている「電解液」は、人体にとって有害な物質です。
- 電解液に素手で触れたり、誤飲したり、目に飛散した場合には、速やかに対処し、少しでも異常を感じたら医療機関を受診しましょう。
- 液漏れしたリモコンやおもちゃの電池BOXを掃除して、再度使用できるか確認しましょう。
- 乾電池は非常に便利で身近なものですが、液漏れを防ぐためにも、取り扱いには十分留意しましょう!